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女子学生による父親毒殺事件、被告とシアン化物販売者を起訴へ
<写真:Vietnamnet>
今年1月に発生した娘が父親を毒殺して焼却した事件で、被告である娘とシアン化物の販売者が起訴された。
バリア=ブンタウ省人民検察院は22日、被害者の娘であるトン・ティ・トゥン・リン被告(21)を殺人罪で起訴し、シアン化物の販売者であるチャン・ティ・ゴック・トゥー被告(31)を毒物の違法取引罪で起訴した。
起訴状によると、リン被告は日常生活での衝突が原因となって父親のT.H.D.さん(54)の殺害を決意した。
リン被告は2021年9月頃から父親を殺すつもりで睡眠薬入りの水を飲ませていたが上手くいかず、殺害を諦めきれなかった同被告はインターネットでシアン化物について調べた。
2022年1月18日、リン被告はバスに乗ってホーチミン市5区にあるキム・ビエン市場に行き、トゥ被告が経営する「Xuyen」という名前の露店でシアン化物を購入した。
当初、トゥ被告はシアン化物の販売を断ったが、リン被告が「学生の実験用に買う必要がある」と懇願したため、LTRさん(42)に電話して1キロあたり22万ドン(約1280円)でシアン化物を仕入れ、同被告に1キロあたり50万ドン(約2910円)で販売した。
同日午後6時頃、父親がハンモックで酒を飲んでいる間にシアン化物を階段の下に隠し、風呂に入ってから料理をした。約2時間後にシアン化物をペットボトルの水3本に入れ、父親に飲ませるために冷蔵庫に戻した。
約5分後、父親は冷蔵庫の中にあったシアン化物入りの水を飲み、異臭を感じて水を捨てた後にトイレで嘔吐した。
暫くすると父親の嘔吐する音が聞こえなくなり、リン被告は父親が死んだと思って就寝した。
19日午前7時頃にリン被告はチェーンソーを買い出かけ、帰宅すると風呂場のドアを破壊して父親を風呂場から引きずり出した。
その後、リン被告は遺体を埋めるためのレンガとセメントを購入したが、レンガとセメントでの死体遺棄に困難を感じ、家ごと父親の遺体を焼却する方法を思いついた。
リン被告はガソリンを注いで家に火をつけた後、祖父の家に駆け込んで「不審者が家に押し入って放火した。自分も殴られた」と嘘をついた。
警察が捜査のためにリン被告の取り調べを行ったところ、同被告の供述には多くの矛盾が生じていた。その後、同被告は罪を認めて犯行のすべてを告白した。
捜査機関によると、リン被告宅の火災によってバイク2台が消失し、900万ドン(約5万2360万円)近くの損失が発生している。
また、トゥ被告はシアン化物が毒物であることを認識しており、人を毒殺するために購入したことは把握していなかったが、依然として毒物の違法取引によって起訴された。
現在、事件の全ファイルと起訴状がバリア=ブンタウ省人民裁判所に移送され、リン被告を裁くための処理と裁判が行われている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。