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ベトナム観光局、ポスト中国となるインド市場の開拓に注力

2022年08月25日(木)11時56分 公開
ベトナム観光局、ポスト中国となるインド市場の開拓に注力

<写真:VnExpress>

 

インドはベトナムにとって最も可能性のある観光市場の1つとして注目されているが、インド人にサービスを提供するためには多くの準備を進めなければならない。

 

ベトナム政府観光局のファム・ヴァン・トゥイ副局長によると、インドは現在16のトップ観光市場の1つであり、最も急速に回復している市場の1つでもある。

 

7月だけでも1万1700人のインド人がベトナムを訪れ、パンデミック前の平均的な月間観光客数に近い数字となった。2019年には平均して1カ月あたり約1万4000人のインド人観光客を受け入れていた。

 

ベトナム当局は現在、インド人に対して1日に最大6000件のビザを発行しており、パンデミック前の24倍に増加している。

 

インドの旅行会社Thomas CookのRajeev Kale代表によると、インド人観光客はパンデミック以前のような長期間ツアーや遠方の目的地ではなく、手頃な近距離の旅行先を選択する傾向が強まっている。

 

また、ベトナムの旅行会社や航空会社は14億人のインド市場をよりよく開拓するための動きを見せている。

 

格安航空会社のVietjet Airはハノイ市やホーチミン市、ダナン市からインド3都市へ新たに9路線を開設し、インドへの直行便を17路線に増やすことを発表している。

 

カインホア省観光局のグエン・ティ・レー・タイン局長によると、先週32社のインド企業が観光振興の機会を求めて中部を訪問した。

 

同局長は観光産業がインド市場を効果的に開拓できるように、より多くの時間とより良い準備が必要であると指摘する。

 

旅行オペレータHTS Internationalのファン・ディン・タオ総務部長はベトナムの最も大きな観光市場であった中国に変わる潜在的な観光市場としてインドに注目している。

 

インド人観光客はしばしば料理の面で特別な要求を持っている。例えばヒンズー教徒は豚肉や牛肉を食べないため、インド料理を専門に提供するレストランが必要であるが、ベトナムの全地方でそれが可能な状態ではない。

 

インド人観光客の料理に対する要求を満たすためには、ベトナムのレストランやホテルは準備に時間が必要となる。

 

旅行会社によると、インドの文化や信仰、料理などを深く理解するために観光業界はツアーガイドのトレーニングコースを提供する必要がある。

 

現在、インド人観光客へのサービスを経験・専門としているツアーガイドは多くない。

 

Pranay Verma駐ベトナムインド大使によると、2019年にベトナムを訪れたインド人観光客は約20万人である。

 

同大使は観光客数に関して、両国の観光ポテンシャルを十分に発揮できていない控えめな数字であると指摘した上で、協定や具体的な観光協力の取り決めがあれば、ベトナムへのインド人訪問者数は今後増加すると予想する。

 

今年最初の7ヶ月間でベトナムは73万3000人の外国人を受け入れたが、これは今年の目標の15%に過ぎない。

 

今月初め、文化・スポーツ・観光省のグエン・ヴァン・フン大臣は、観光復興を後押しするために米国、ヨーロッパ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランド、インドからの観光客に対するビザ免除の拡大を提案している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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