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ベトナム南部でガソリンやディーゼルが不足、複数箇所が営業停止に
<写真:VN Express>
ベトナム南部のいくつかの地域では、ガソリンやディーゼルなどの燃料供給が不足しており、ガソリンスタンドが営業を停止している。
アンザン省のティンビエン(Tinh Bien)郡では、ホーチミン市に本社を置くDai Dong Duong Petroleum JSCが供給を行うガソリンスタンド6か所が燃料不足によって29日から販売を停止した。
Dai Dong Duong社の担当者によると、供給不足は8月中旬に燃料販売業社7社が安全規則と備蓄規則に違反し、1〜2ヶ月間の輸入ライセンス剥奪処分となっていることが原因であり、同社は過去5日間にわたって代理店から燃料を購入することができていない。
また、市場価格が上昇していることを知った流通業者が、自社系統の企業に優先的に供給していることも原因だという。
アンザン省チョイモイ(Cho Moi)区のガソリンスタンドのオーナーであるヒュイン・ヴァン・タイン氏によると、同スタンドでは30日の時点でディーゼル不足が2日間続いているが、販売会社からの燃料供給は9月6日まで行われない。
同省市場管理局によると、29日時点で省内のガソリンスタンド19か所が閉鎖し、36か所が燃料切れを発表しており、その数は省内のスタンドの10%近くを占めている。
メコンデルタのドンタップ省でも同様の状況が報告されている。
同省産業貿易局のグエン・フー・ズオン局長は30日、過去1週間でガソリンスタンド10か所が「個人的な理由」による一時閉鎖を希望していることを明らかにし、閉鎖の理由については、損失を避けるために希望している可能性があるという。
また、同局はあるガソリンスタンドからガソリン1リットルあたり350ドン(約2.07円)の損失が出ているとして、3ヶ月間の営業停止申請を受けている。
ティエンザン省のガソリンスタンド114か所に燃料を供給しているChau Thanh Petroleum Trading Service Co., Ltdの代表によると、同社が確保していた3日分の備蓄は間もなく底をつき、代理店であるホーチミン市の軍用石油会社第4地域からの供給も不足している。
ホーチミン市や近隣のドンナイ省では、輸入業者や販売業者が石油やガスの価格上昇によって損失を被ることを懸念しており、ガソリンの輸入量が減少している。
ベトナム石油協会は29日、世界的な燃料価格の強い変動を考慮し、商工省に対して9月5日ではなく9月1日にガソリン価格を規制するように提案した。
ベトナム商工会議所(VCCI)法務部のグエン・ミン・ドゥック氏は、ガソリン価格の改定を10日間待つという現在の規制では、地元企業が国際市場の価格変動に追いつくことが不可能であり、価格調整のたびにガソリンスタンドの在庫が不足する事態が発生していると指摘する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。