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ディーゼル不足、沿岸の町の漁船が打撃を受ける
<写真:VnExpress>
ビントゥアン省ファンティエット市ではディーゼル不足で多くの漁船が操業できない状態となっている。
漁の最盛期を迎えているはずのファンティエット港が不気味なほど静まり返っており、数百隻の漁船が入港せずにCon Cha埠頭からTran Hung Dao橋の間に停泊したままである。
漁船のオーナーであるトーさん(47)によると、多くの地元の漁師がここ数日間にわたってディーゼルを購入できずにいる。
トーさんは乗組員5人と一緒にPhu Quy島周辺海域を中心に漁をしており、10日間の航海に4000リットル以上のディーゼルが必要となるが、同市内外でディーゼルを売っているガソリンスタンドはどこも「在庫切れ」となっている。
他所からディーゼルの調達・販売を行う業者もあるが、価格は1リットルあたり2万8000〜3万ドン(約165〜177円)と通常価格の1リットルあたり2万3600ドン(約139円)より非常に高価であり、1回の操業で1500万〜1600万ドン(約8万8790〜9万4710円)の追加費用発生する。
他の漁師も同様の状態となっており、中には家族を養うために仕方なく1リットルあたり3万ドン(約177円)でディーゼルを購入する漁師もいる。
ファンティエット港エリアでディーゼルを販売するガソリンスタンドの前では、多くの漁師が缶を手にディーゼルが納品されるのを待っている状態であるが、ガソリンスタンドの担当者によると、21日から販売業者がディーゼルを出荷しておらず、漁師に販売する在庫が不足している。
今後数日間、同省市場管理部隊はファンティエット全域のガソリンスタンドを監視・検査し続ける予定であり、値上げを見込んで商品を買いだめしている状況を発見した場合には、厳しい処罰が行われる。
ファンティエット市以外にもフーハイ(Phu Hai)、ムイネー(Mui Ne)、ファンリークア(Phan Ri Cua)など他の漁港でも、漁船を動かすためのディーゼルが不足しているといった報告が多く寄せられている。
フーイエン省やビンディン省、クアンガイ省などの他の省では供給不足に直面してはいないが、ここ数ヶ月は価格高騰によって困難な状況に置かれており、漁をすればするほど赤字になるため、多くの船主は船を停泊させたままにしている。
ビンフック省やラムドン省などの省では価格が上がるのを見計らって商品を売るトリクルセールなどを行って罰金を科されたガソリンスタンドもある。
ベトナムでは正当な理由なく販売を停止または縮小したり、国家管理機関に通知しなかったガソリンスタンドには1000万〜2000万ドン(約5万9190〜11万8380円)の罰金が科されることがある。
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