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建設中のロンタイン国際空港、用地買収に行き詰まる
<写真:VN Express>
ベトナム最大の空港となるロンタイン国際空港の建設予定地は70ヘクタールの土地がまだ請負業者に譲渡されておらず、建設が遅々として進んでいない状態となっている。
ホーチミン市に隣接するドンナイ省で建設が進められている同空港の第1期工事用地2532ヘクタールのうち、請負業者が受け取ったのは2459ヘクタールで依然として用地取得が完了していない。
グエン・バン・テー交通運輸相が行った国会への報告によると、用地取得が遅れた影響を受けて貨物ターミナルや配送庫、航空機洗浄エリア、地上設備の建設に遅延が生じている。
第1期工事では離着陸用の滑走路と誘導路、ターミナル、いくつかの付帯設備を建設し、年間2500万人の乗客と120万トンの貨物に対応できる空港を実現する計画となっている。
現時点では同空港の完成に必要な全5000ヘクタールのうち、4700ヘクタール以上が整地・移転されている。
政府の報告書によると、整地の進捗が遅れている主な原因は影響を受ける家族の再定住に関する問題である。
空港プロジェクトに指定された地域に住む多くの家族は、家や土地の法的所有権を証明する書類を持っておらず、補償や移転の手続きを完了することが困難になっているという。
政府はドンナイ省当局に対し、影響を受ける家族が建設現場からすぐに移動できるように土地使用証明書の発行を要請している。
ロンタイン国際空港が完成すればホーチミン市のタンソンニャット国際空港に代わるベトナム最大の空港となる。
長年の準備と長い土地取得を経て昨年1月5日に工事が開始されたが、今年2月時点でフェンスの設置と地雷除去しか完了しておらず、ファム・ミン・チン首相から批判を浴びていた。
同空港の建設費用は推定160億ドル(約2兆3749億円)で年間1億人の利用を見込んでいる。
交通運輸省は9月、プロジェクト出資者のベトナム空港公社(ACV)と商業空港運営会社のベトナム民間航空局に対して、2025年9月2日に開港できるように進めることを命じている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。