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産地偽装か、安いアワビがホーチミン市場で増加
<写真:Tuoi Tre>
ホーチミン市の市場で韓国やオーストラリアからの輸入品を謳った供給元不明のアワビが増加している。
同市の市場には韓国やオーストラリア産のアワビを宣伝するオンラインショップが多数存在しているが、顧客だけでなく規制当局からも商品の出所についての疑惑が持たれている。
ホーチミン市でアワビの輸入卸売業者を名乗るFacebookページには多くの販売者のアカウントがあり、大半が冷凍であるが様々な種類のアワビを様々な価格で提供している。
9日に地元報道機関の記者がFacebookページで「Trang Bao Ngu(チャン・アワビ)」というアカウントに連絡したところ、韓国から輸入した冷凍アワビを大きさによって29万5000~39万ドン(約1810〜2340円)で販売しているという。
この業者は中国で養殖された韓国産の別の種類のアワビも宣伝しており、価格は1キログラムあたり27万5000ドン(約1680円)であった。
記者が中国産アワビの輸入書類と品質証明について質問したところ、売り手からの回答は得られなかった。
販売されている製品の中には、ベトナム市場で販売される輸入品に義務付けられているベトナム語のラベルが貼られていないものが多数存在している。
他の多くのオンラインショップでも韓国から輸入した冷凍アワビが30万〜40万ドン(約1840〜2450円)で販売されていた。
しかし、ホーチミン市のRoyal Seafood International Trading社によると、韓国産であれば冷凍アワビの価格は1キログラムあたり60万ドン(約3675円)より低くなることはない。航空便で輸入される生きたアワビの場合、レートは少なくとも1キログラム140万ドン(約8580円)以上となっている。
韓国産のアワビは非常に厳しい条件のもと海で育てられており、1キロあたり12〜15個という標準的な重さで販売できるようになるまでには数年かかることが多いという。
例え冷凍であっても韓国産のアワビを1キロあたり35万ドン(約2140円)で販売することは不可能である。
ある海産物店の代表によると、中国産のアワビは巨大な生産量を誇る工業モデルで養殖されており、韓国産やオーストラリア産よりも安い値段で販売されている。
一部の売り手は中国産のアワビを輸入し、韓国やオーストラリア産のアワビとして販売しているという。
中国産のアワビは色が薄く、韓国産のアワビは色が濃いことが多いというが、アワビは非常に多様であるため、この区別はあくまで目安に過ぎない。
ベトナムで本物の商品を購入するためには信頼できる店に行くか、販売者に輸入アワビの産地を確認できる書類や製品の品質証明書、ラベルを求める必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。