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ベトナムのGDP成長率は8%に達する見込み:チン首相
<写真:VN Express>
ファム・ミン・チン首相によると、ベトナムのGDP成長率は今年8%に達し、国会の目標である6〜6.5%を上回る。
今年最初の9ヶ月間でベトナムの経済は多くの面で前向きな回復を見せ、目標15項目のうち14項目を達成している。
政府の報告書によると、同期間の経済成長率は8.83%で、政府収入は前年同期比22%増であった。
また、同報告書では政府が銀行の経営不振やプロジェクトの遅れによる問題に対処しており、汚職事件の資産回収も進んでいることが明らかにされている。
公的債務は制御下にあり、今年は上限であるGDP比60%を大きく下回る43〜44%になる見込みである。
この結果を受けてベトナム国会経済委員会のブー・ホン・タイン委員長は、8%の成長予測は世界最高水準であり、パンデミックに見舞われた2020年・2021年からの強い回復を示すとともに、今後数年間のさらなる成長に向けて確固たる基盤を築くことができると述べた。
一方で、チン首相はインフレ率の上昇や主要貿易市場における消費者需要の減少など、経済にはまだ多くの課題が残されていることを指摘した。
株式や債券、不動産市場には多くのリスクが残っており、一部信用組織の再編は困難であることが判明している。また、不良債権や税金は増加傾向にある。
チン首相によると、世界経済の急速な変化を予測することは難しく、ベトナムは貿易開放度の高い経済国として、変化に対処するための適時の政策発動がまだ遅れている。
また、経済委員会はガソリン価格と供給について多くの小売業者が低手数料による損失で閉店を余儀なくされていることに懸念を表すとともに、ガソリン価格値下がり後も高止まりしている必需品の価格を抑制するように政府へ求めた。
同委員会によると、350兆ドン(約2兆1290億円)のパッケージの支出は過去9ヶ月で20%しか使用されておらず、公共投資の支出も遅れている。
2%の融資金利優遇措置は今年の目標が16兆ドン(約973億3437万円)以上であるのに対し、8月末までに135億ドン(約8213万円)しか支給されておらず、非常に低い支給率となっている。
チン首相によると、ベトナム政府は来年のGDP成長率を6.5%、消費者物価指数(CPI)は4.5%を目標としている。
また、製造業投入コストの継続的な上昇によって来年は大きなインフレ圧力が掛かると予測している。
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