ベトナムの国際観光復興、東南アジア近隣諸国に遅れ

2022年11月03日(木)10時48分 公開
ベトナムの国際観光復興、東南アジア近隣諸国に遅れ

<写真:VnExpress>

 

東南アジアのいくつかの国は既に2022年の外国人観光客数の目標を達成しているが、ベトナムは今年の目標数に大きく遅れをとっている。

 

8月下旬にマレーシアは2022年の外国人観光客数450万人の目標を既に達成し、920万人の新たな目標を目指すことを発表した。

 

2022年に400万〜600万人の外国人観光客を見込んでいるシンガポールは9月時点で374万人を受け入れている。

 

観光を主要経済分野とするタイは10月26日時点で約735万人の外国人旅行者を受け入れ、年間目標1000万人を達成する見込みである。

 

3月中旬に国際観光を再開したベトナムは1〜10月の外国人観光客数が235万人強で、今年の目標500万人の半分以下となっている。

 

観光関係者はインフレやウクライナ紛争などの世界的な要因に加え、ベトナムが3ヶ月ビザの発行を再開していないため、観光産業が目標を達成するのは困難であると懸念している。

 

豪華なクルーズツアーを専門とするLux Groupのファム・ハー代表は、ビザ政策がボトルネックのままでは観光業界が今年の目標を達成するのは難しいと指摘する。

 

中部クアンビン省の洞窟ツアーを主催するOxalis Adventuresのグエン・チャウ・ア代表も、ビザ政策や限られたフライト、観光促進キャンペーンの欠如といった障害に悩まされており、目標を達成するのは容易ではないとの考えを明らかにしている。

 

ベトナムは24の観光市場に対して15~30日滞在に必要なビザを免除している他は、1ヶ月のシングルエントリービザしか発給していない。

 

地元報道機関の取材に対して1部の外国人観光客は、ベトナムがパンデミック前に行っていた3ヶ月のマルチエントリービザの発給を再開するまでは同国には戻らないとしている。

 

ベトナムの現在のビザ規則は非常に魅力が低く、タイのようにビザ滞在期間が長い、より良い目的地を選択するという。

 

 

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