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ベトナムの外国人観光客誘致の課題、観光再訪率は10%以下

2022年11月16日(水)10時23分 公開
ベトナムの外国人観光客誘致の課題、観光再訪率は10%以下

<写真:VnExpress>

 

ビザ取得の手間や国際便制限、観光サービスの質の低さなどが、パンデミック後のベトナムへの外国人観光客の足かせになっている。

 

旅行会社MQLの創設者ミケル・アンヘル氏によると、多くの外国人観光客が毎月ビザを取得しなければならないベトナムではなく、90日間までビザなしで入国できるタイに旅行先を変更しているという。

 

パンデミック以前のビザ規定はかなり明確で、ビザ申請者のリストに必要書類を添付し、ファックスか電子メールで結果を送るだけで、ベトナムのどの入国地でもビザを取得することが可能であった。

 

しかし、パンデミック以降はビザの手続きが明確ではなく、外国人入国者を混乱させ、ビザ申請を困難にしている。

 

ベトナムは3月15日に国際観光を完全開放したが、3カ月以上のマルチエントリービザの発給は中止したままで、現在は30日のシングルエントリービザのみの発給となっている。

 

また、国際線の便数が少ないこともベトナムの観光業回復の障害になっている。

 

旅行会社Images Travel社のグエン・ゴック・トアン代表によると、国際便の制限や航空運賃の高騰により、外国人観光客が節約のために近距離の目的地を検討するという課題に業界が直面している。

 

ベトナムは1月から10月にかけて外国人観光客235万人以上を受け入れたが、この数字は今年の目標である500万人の半分以下である。

 

大手旅行データ&分析会社ForwardKeys社が発表したレポートによると、今年の外国人訪問者数は2019年に対して77%減少すると予測されており、ベトナムはパンデミック後の観光経済の回復が最も遅い国の1つとなっている。

 

しかし、ビザ問題や国際便の制限は、ベトナム観光にとっての本当に根深い問題ではない。

 

以前からタイの再訪問率70%という数字に対して、ベトナムは10%以下という低い再訪問率を記録しており、これは多くの外国人観光客がベトナム旅行中に交通の危険や騒音公害、詐欺などに直面することが原因だという。

 

何度もベトナムを訪れているドイツ人観光客のエリック・ワーンケン氏は、ゴミや騒音、交通安全がベトナムにいるときの最大の関心事だとして、早朝まで続く泥酔者の下手なカラオケ、信号無視やバイクが歩道を走行することがあたりまえとなっている粗末な交通事情を指摘する。

 

ベトナムは観光資源の適切な管理よりも、経済発展や新しいリゾートを優先しているように見受けられる。

 

アルメニア人観光客のエリザ・ナハペット氏は、パンデミック前に3カ月間ベトナムを訪れたが、不注意なドライバーや交通の危険、詐欺などに非常に嫌な印象を受けたといい、「もう二度とベトナムには来ない」と強調した。

 

ベトナムの観光業界はより多くの外国人観光客を誘致し、今年の目標を達成するために、ベトナムをより良い目的地にする方法を模索している。

 

文化・スポーツ・観光省のグエン・ヴァン・フン大臣はベトナムがオーストラリアとカナダ、インド、ニュージーランド、ヨーロッパ、アメリカからの観光客に対するビザ免除を拡大することを提案した。

 

また、ベトナム政府はオンラインでビザを取得できる国のリストを拡大するために、観光と外務、公安の各省に提言を求めている。

 

政府関係者は旅行代理店や航空会社と協力して観光キャンペーンを強化し、国際旅行見本市でベトナムを安全な目的地として宣伝しているが、ベトナム観光協会のブー・テェ・ビン会長は、年末の旅行シーズンのピークを目前とした今、観光サービスの質にもっと注意を払う必要があると指摘している。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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