ベトナムの大手海運会社、2022年は過去最高の利益を計上

2023年02月07日(火)13時23分 公開
ベトナムの大手海運会社、2022年は過去最高の利益を計上

<写真:VnExpress>

 

世界的にコンテナ輸送料が新型コロナウイルス発生時のピークから80%下落しているが、2022年にベトナムの大手海運会社3社は過去最高の利益を計上している。

 

ハイアン運輸荷役の税引き後利益は2021年から90%増の1兆500億ドン(約59億186万円 )、ペトロベトナム運輸(PVTrans)は39%増の1兆1600億ドン(約65億2030万円)、ベトナム石油運輸(Vipco)は250%増の2460億ドン(約13億8275万円)であった。

 

他の物流企業も好調で、ジェマデプトの税引後利益は前年比60%増の1兆1500億ドンを記録し、初めて財務諸表を公開した2000年以降で2番目の高水準となった。

 

ベトナム海運総公社(ビナラインズ)傘下のベトナム海運(VOSCO)の利益は0.4%減の4900億ドン(約27億5387万円)となったが、上場以来2番目の高水準であった。

 

ビナラインズの利益は23%減の2兆5000億ドン(140億5764万円2500)であったが、2021年に次ぐ高さだという。

 

世界最大級の貨物予約プラットフォーム「Freightos」のデータによると、アジアからアメリカへのコンテナ輸送料は昨年末に80%以上下落した。

 

2021年第3四半期には40フィートコンテナあたり2万ドル(約264万6240円)という記録的な水準に達していた。

 

しかし、燃料費や修理費、運営費の効果的なコントロールや各国の景気回復に伴う商品需要の高まり等により、ベトナムの海運会社は依然として成長を示している。

 

ベトナム統計総局のデータによると、2022年は前年比27%増の3億9950万トン以上の貨物が海上輸送された。

 

ロイターが引用したコンテナ輸送力(船腹量)シェアで世界5位を誇る独ハパッグロイド社CEOのRolf Habben Jansen氏の言葉によると、コンテナ運賃は現在の海運需要と供給の再編成の中で下落し続けることが予測されている。

 

証券会社VNダイレクトは最近のレポートで、世界の港湾・海運業界は景気低迷で困難に直面し、運賃の下落が2023-24年の地元海運会社の業績に影響を与える可能性があると指摘した。

 

一方で、中国の経済再開による世界貿易と消費の促進や2022年の追加供給によるコンテナ不足解消といったプラス要因も挙げられている。

 

さらに、ブレント原油の平均価格が1バレルあたり90ドル(約1万1902円)で推移し、輸送業者の燃料費削減に貢献する可能性が高い。

 

 

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