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賄賂を受け取る交通警察を恐喝、総額1億2000万ドン
<写真:VnExpress>
ビンフック省で男性3人が交通警察に賄賂を渡す動画や写真を用意し、もう1人の男性が賄賂を受け取った警察官に8000万~1億ドン(約45万2870〜56万6090円)を恐喝した事件に関して、男性1人に対して有罪判決が下された。
同省人民検察院は財産横領罪でブイ・ヴァン・ハー被告(41)に懲役10年の実刑判決を下し、グエン・カック・ドゥオック被告(33)とチン・スアン・ティエン被告(33)、グエン・ヴァン・ナム被告(32)の起訴手続きを進めている。
ティエン被告は2009年にも同省ソクソン(Soc Son)郡人民裁判所から強盗罪で懲役3年6ヶ月の判決を受けた前科がある。
起訴状によると、2022年にハー被告らは2回にわたって交通警察を脅迫し、1億2000万ドン(約67万9300円)を恐喝したという。
2022年6月15日、同省フックイエン(Phuc Yen)市で交通警察官のファム氏が逆走していた車両を停止させ、違反記録書類の作成に取り掛かった。
停止させられた車両の運転手はファム氏に50万ドン(約2830円)紙幣4枚を差し出し、違反を許すように請願した。
ファム氏は運転手にお金を戻すように指示し、注意喚起を行った上で違反記録の作成を中断したという。
ドゥオック被告らはこのやり取りを撮影・記録し、写真や動画をハー被告に共有した。
ハー被告は2022年6月18日にFacebookを通じてファム氏へ連絡し、「賄賂を受け取っている証拠がある。1億ドン(56万6090円)を送金しなければ、ソーシャルネットワーク上で晒す」として恐喝を行った。
ファム氏は5000万ドン(約28万3040円)への減額を求めたが、ハー被告らは値下げに応じなかったという。
その後、何日にもわたる交渉の後に8000万ドン(約45万2870円)で決着が付き、2022年6月27日朝にビンイエン市内のレストランで金銭の受け渡しが行われた。
しかし、ハー被告が金銭を受け取った瞬間に、待機していた警察隊によって同被告は逮捕された。ハー被告の逮捕を知ったドゥオック被告らは逃亡したが、2022年7月12日に自首している。
当局によると、ファム氏は実際には賄賂を受け取っておらず、贈賄罪には該当しないという。
また、2022年6月21日朝にはナム被告が意図的に運転免許証と自動車保険を携帯せず、ストラップのないヘルメットを着用してフックイエン市交通警察の取り締まりを受けた。
同市交通警察のグエン氏がナム被告に書類の提示を求めると、ナム被告は50万ドン(約2830円)紙幣4枚を机に置き、そのままバイクを運転してその場から立ち去った。
この様子はナム被告のシャツに取り付けられた秘密カメラによって記録されており、ナム被告はティエン被告に恐喝計画を相談し、両被告はハー被告にグエン氏の特定と恐喝の実行を200万ドン(約1万1320円)で依頼した。
ハー被告はグエン氏を特定した後に贈賄現場の映像を基に8000万ドン(約45万2870円)を要求し、最終的にグエン氏は2022年6月27日正午に4000万ドン(約22万6430円)を振り込んだ。
ハー被告はナム被告らに「3500万ドン(約19万8130円)しか受け取れなかった」と報告し、自身の取り分を除いた3300万ドン(約18万6810円)をティエン被告に送金した。
当局によると、交通警察のグエン氏は違反処理業務が非常に忙しく、ナム被告が200万ドン(約1万1320円)を置いて走り去ったことに気が付いていなかった。机に置かれた紙幣に関しては、そのまま上官に報告し、押収記録を作成したとされている。
ファム氏と同様にグエン氏も贈賄罪には該当せず、処罰の対象にはならないという。
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