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4月連休の国内航空券価格が高騰、多くのベトナム人が旅行断念か
<写真:VnExpress>
4月末の南部解放記念日とメーデーを祝う長期休暇期間の国内航空券価格が高騰しており、旅行計画に歯止めを掛ける人が増加している。
ハノイ市在住のアンさんは、5連休中に家族でベトナム南部最大の島フーコックに行く計画を立てていたが、高過ぎるチケット価格を目の当たりにして、目的地をサパやホアビンに変更する予定であるという。
アンさんが予約を試みた際のハノイ-フーコック間往復航空券の最安値は1人あたり660万ドン(約3万7000円)であり、家族旅行の交通費が約2000万ドン(約11万2000円)であった。
今年の南部解放記念日の連休は4月29日(土)にフン王の命日等がある関係で5日間の連休となる。
ホーチミン市在住のニーさんは連休中にダナンかタイのどちらに行くか迷っているという。
ベトジェットではホーチミン-ダナン間の往復航空券が約450万ドン(約2万5000円)で販売されており、ホーチミン-バンコク間の航空券と同等の値段である。
地元メディアの調査によると、連休中の国内航空路線の航空運賃は通常より170%~300%の上昇が見られる。
3月平日にはハノイ-ダナン線の片道航空券価格が約100万ドン(約5600円)であったが、連休中には210万ドン(約1万2000円)に上昇し、ハノイ-フーコック線は4倍の400万ドン(約2万2000円)となっている。
ベトトラベル航空によると、ダナンやフーコック、ニャチャンといった観光都市への航空運賃が日に日に上昇しているという。
バンブー航空の広報担当者は高額な航空券の理由を「高い旅行需要と限られた供給能力」としている。
ベトナムでは多くのベトナム人が高額な航空券価格を目の当たりにして、旅行計画を確定させられずにいるという。
全国2000軒のホテルと提携する旅行プラットフォーム「Mustgo」のデータによると、フーコックやニャチャン、ダナンといった空路で結ばれた観光地の連休中のホテル客室稼働率は60%以下となっている。
同プラットフォームの提携ホテルの大半が宿泊客の獲得に向けて、約20%の休暇追加料金を取り下げたという。
フーコックの多くの旅行会社も連休中のホテル稼働率が40~50%程度にしかならないことを懸念している。
2022年の連休時には国内観光客数が500万人を超え、観光収入は22兆ドン(約1232億7037万円)に達していた。
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