ハノイの小学生集団食中毒、原因は鶏肉の黄色ブドウ球菌

2023年03月31日(金)13時12分 公開
ハノイの小学生集団食中毒、原因は鶏肉の黄色ブドウ球菌

<写真:VnExpress>

 

28日にハノイ市タインスアン区にあるKim Giang小学校の児童72人が食中毒で入院した事件に関して、同市保健局は原因が黄色ブドウ球菌に汚染された鶏肉であったことを発表した。

 

同日朝、児童はザーラム郡にあるCanh Buom Xanh公園へ遠足に出かけ、昼食に学校の食堂が用意したチャーハンやフライドチキン、フライドポテト、スープ、クッキーなどを食べていた。

 

また、児童は移動中に公園から提供されたペットボトルの水や、持参した菓子類や飲み物も摂取していたという。

 

同日午後2時頃に児童が学校に戻ると、数人の児童に腹痛と嘔吐、2人に下痢の症状が見られ、3時間後の午後5時頃には数十人の児童が嘔吐や吐き気、腹痛、下痢、発熱などの症状を呈した。

 

その後、地元当局によって合計72人の児童が食中毒で病院に入院する必要があることが確認された。

 

30日時点で68人が退院しており、残り4人の容態は安定しているという。

 

同校の食堂と食材を提供した同市ドンアン郡に本社を置くグリーン・スター・フード社は、食品安全に関する法的な記録を所持していた。

 

同校の食堂は営業停止となっており、現在は同市保健局の指示で鶏肉の汚染経路を特定する調査が行われている。

 

米国疾病管理予防センター(CDC)によると、黄色ブドウ球菌による食中毒は細菌が作り出す毒素に汚染された食品を摂取することで急性胃腸炎症状を引き起こす。

 

黄色ブドウ球菌は加熱調理で死滅するが、毒素は破壊されないため、中毒を引き起こす可能性がある。また、スライスした肉やプリン、ペストリー、サンドイッチといった調理加工後に加熱されない食品が、黄色ブドウ球菌に汚染された場合には特に危険であるという。

 

 

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