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ベトナム人監督の長編映画、カンヌ国際映画祭で初公開
<写真:VnExpress>
5月にフランスで開催される第76回カンヌ国際映画祭で、ベトナム人監督が手掛けた映画「Ben Trong Vo Ken Vang(Inside the Yellow Cocoon Shell)」が初公開される。
カンヌ芸術監督のJulien Rejl氏は18日の記者会見で「2023年カンヌ映画祭監督週間部門」のリストを発表し、自身とフランス映画監督協会が20カ国を回り、制作スタッフに直接会った上で、4000本のリストから同映画祭で初公開する映画を19本選出したことを明らかにした。
「Ben Trong Vo Ken Vang」はファム・ティエン・アン監督が2020年から製作を行なった長編デビュー作である。
同作品はアン監督が過去に製作し、2019年のカンヌ国際映画祭監督週間部門でイリー短編映画賞を受賞した短編映画「Hay Thuc Tinh Va San Sang(Stay Awake, Be Ready)」に由来している。
物語ではバイク事故で亡くなった義姉の死体を故郷に連れ戻し、長い間行方不明であった兄を探す内容が心理的アドベンチャーとして描かれる。
カンヌ映画祭監督週間部門で初公開されるその他の作品には、ホン・サンス監督の「In Our Day」、ミシェル・ゴンドリー監督の「The Book of Solutions」、マノエル・ド・オリヴェイラ監督の「Abraham's Valley」などが選出されている。
アン監督は1989年生まれで、2014年の「48 Hour Film Project」で第2位に立ったことがある他、2019年の短編映画「Cam Lang(The Mute)」がパームスプリングス国際短編映画祭で初公開され、スイスやフィンランド、香港、イギリス、アメリカなど約15の国際映画祭に出品された。
また、7分の短編映画「Stay Awake, Be Ready」はカットせずにカメラを回し続ける長回しで撮影され、カンヌに続いて韓国やスイス、シンガポール、スウェーデンなど40以上の国際映画祭でプレミア上映されている。
第76回カンヌ国際映画祭は5月16日〜27日に掛けて開催され、同映画祭で女性初となるプレジデントにイリス・ノブロック氏が就任し、2022年に「悲しみの三角形」でパルムドールを受賞したリューベン・オストルンド監督が審査委員長を務める。
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