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2023年のゴールデン・グローブ賞、ベトナム映画がエントリー
<写真:VnExpress>
ベトナム映画の『Dem Toi Ruc Ro(The Brilliant Darkness)』が、米国でベトナム映画を配給する3388 Filmsによって第80回ゴールデン・グローブ賞国際映画賞部門にエントリーされた。
同作品のアーロン・トロント監督は12日のゴールデングローブ賞ノミネート発表を前に、妻で女優・脚本家であるニャー・ユエンさんとともに、同作品のプロモーションのためアメリカに滞在している。
同賞のウェブサイトでは『Dem Toi Ruc Ro』が『Decision To Leave』や『Broker』といった、今年公開された多くの有名な作品と一緒に受賞候補として100以上の長いリストに挙げられている。
3月に同作品はサンタフェ映画祭で最優秀ストーリー賞と最優秀女性演技賞の2賞を受賞し、9月には同作品が他の候補作を抑え、ベトナムの2大映画賞の1つであるゴールデン・カイト賞を受賞し、撮影部門と助演男優部門でも受賞している。
また、作中でうつ病を患う女性スアン・タイン役を演じるユエンさんは、最優秀女優賞と最優秀脚本賞を受賞した。
『Dem Toi Ruc Ro』はスアン・タインら孫娘3人の祖父であるキム・ホアンの葬儀のために、長年離れていた孫娘3人が帰郷する中での出来事が描かれている。
孫娘3人のうち1人はうつ病、1人は金持ちの夫と離婚、もう1人は薬物中毒と、それぞれ複雑な事情を持つ。また、葬儀の最中に3人の父親であるトアンが、犯罪組織から多額の借金をしており、翌朝6時までに返済しなければならないことを告白する。
父親は返済が滞れば殺されると話すが、3人は自身らの問題があるために返済への協力を拒否してしまう。
ベトナム在住歴が16年のトロント監督は、以前からベトナム南部の葬儀習慣を研究していたという。同作品は自主制作映画であるが、興行収入が200億ドン(約1億1415万円)を超え、2022年のベトナムで最もヒットした作品の1つとなっている。
第80回ゴールデン・グローブ賞は1月10日にカリフォルニア州ビバリーヒルズで開催される予定である。
2021年の同部門にはMC・チャン・タイン監督の『Bo Gia』とマイ・トゥー・フェン監督の 『Kieu』が応募されたが、どちらも最終選考に残らなかった。
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