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ベトナムで深刻化、増加するディープフェイクポルノ

2023年04月25日(火)09時55分 公開
ベトナムで深刻化、増加するディープフェイクポルノ

<写真:VnExpress>

 

ベトナム人のアンさん(22)は自身の顔が合成された裸の写真や動画がTwitterなどのソーシャルメディアやTelegramのグループなどで拡散され、非常に恐怖を覚えたという。

 

アンさんの元には友人からオンラインで拡散されたディープフェイク画像や動画への問い合わせが殺到し、家族に見られることへの心配から自身のソーシャルメディアアカウントを閉鎖した。

 

その後、Telegramのチャットグループで自身の写真と動画が料金2万5000ドン(約143円)で作成されたものであることを発見したが、2000人以上のグループメンバーに共有されてしまっており、別の場所でも投稿されるなど取り返しの付かない状態であった。

 

被害者はアンさんだけではなく、実際に毎日何百枚ものディープフェイク画像や動画が作られているという。

 

ディープフェイクとはAI技術を利用して画像や動画をデジタル的に加工することで、有名人を装ったポルノ動画の作成に利用されている。

 

AIスタートアップの技術責任者であるグエン・アイン・トゥアン氏によると、AIの性能が向上し、普及が進むにつれて、ディープフェイク問題が深刻化しつつある。

 

ディープフェイク自体は新しいものではないが、技術の進歩によってアプリは素早く、かなり高いレベルでリアルに対処できるようになっている。

 

また、AIを搭載したテクノロジーは単に顔を入れ替えるだけではなく、AIが大量の裸体データを学習して服を脱がせることも可能で、アプリ利用者が増加すればするほどAIは多くを学習し、自らを向上させることが可能であるという。

 

デジタル脱衣サービスを提供するアプリも月額10ドル(約1340円)で登場しており、ディープフェイク写真の作成費用は2万ドン(約114円)程度、1分程度の動画は25万~50万ドン(約1430〜2860円)程度となっている。

 

トゥアン氏によると、誰でもポルノのディープフェイクの被害者になる可能性がある。拡散された写真や動画は時間が経てば忘れ去られる可能性が高いものの、インターネット上に永遠に存在し、被害者が弁明する機会を得られるとは限らない。

 

数年後に親密な相手に画像や動画が発見されて関係が悪化することや求職時にブラックリストに載る可能性もある。

 

トゥアン氏はディープフェイクを防ぐ方法の1つとして、ソーシャルメディアへのポートレート投稿を控えることを挙げている。もし、インターネット上で自身のディープフェイク写真や動画を見つけた場合には削除ラットフォームに連絡し、必要であれば当局に送るための証拠を収集しなければならない。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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