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ベトコムバンク、少なくとも6億ドルの新規株式資本を調達か

2023年06月02日(金)10時17分 公開
ベトコムバンク、少なくとも6億ドルの新規株式資本を調達か

<写真:tuoi tre>

 

ベトナムで最も価値のある上場金融機関であるベトコムバンク(Vietcombank)はライバルとの競争力を高めることを目的に、少なくとも6億ドル(約832億1200万円)の新規株式資本を調達する計画を進めているという。

 

時価総額450兆ドン(約2兆6600億円)の同銀行は、ベトナムの国営金融機関の中で最も低い中核資本の引き上げを何年も試みている。

 

民間金融機関であるベトナム商業銀行(VPBank)が3月に日本の三井住友フィナンシャルグループに15億ドル(約2080億4000万円)の株式を売却したこともあり、ベトコムバンクに対する圧力がここ数週間で高まった。

 

ベトコムバンクはベトナム商業銀行を含むライバルの市場挑戦に対応するため、株式の私募に向けた取り組みを進めているという。

 

情報筋によると、ベトコムバンクは少なくとも6億ドル(約832億1200万円)相当の株式第三者割当増資の買い手候補を探すため、国際的な銀行を含むアドバイザーに連絡を取っている。

 

情報筋の1人はベトコムバンクが10億ドル(約1386億9300万円)もの資金を調達する可能性があるとしているが、ベトコムバンクへの取材で回答は得られていない。

 

いずれの情報筋も買い手候補の名前を挙げていないが、法律事務所ホワイト&ケースのM&Aパートナーであるジョン・ボウデン氏によると、三井住友によるベトナム商業銀行の株式取得を受け、日本の他銀行がベトナムの銀行との新しい取引への関心を高めている可能性がある。

 

ベトコムバンクのウェブサイトによると、個人投資家のトップは株式会社みずほコーポレート銀行(みずほCB)で、株式15%を保有している。

 

みずほは取材に対し、個々の取引についてコメントすることはないが、ベトコムバンクは戦略的に重要なパートナーであり、みずほはベトナムと日本の経済に貢献するため、同銀行とのパートナーシップを深めることを目標としていると述べた。

 

ベトコムバンクは財務バッファーを強化するため、1月に内部留保を活用した技術的な増資の別計画を承認している。

 

また、ベトナムの中央銀行(SBV)は先週、ベトコムバンクが来年半ばまでに最大約3億8000万ドル(約527億300万円)の定款資本金(チャーターキャピタル)増額を許可したことを発表した。

 

しかし、国営の主なライバルであるベトナム投資開発銀行(BIDV)とヴィエティンバンク(Vietinbank)も増資によってバッファーを増やす計画を持っており、この動きはベトコムバンクを定款資本金による主要銀行化を阻む可能性がある。

 

ベトコムバンクは弱小銀行の再編に参加するために定款資本金を増やし、その指標で国有銀行第1位となる必要があるとしている。

 

ベトナム国営通信は5月、SBVが国内銀行の強化に向け、ベトコムバンクを含む大手銀行が少なくとも3つの小規模で弱い国内金融機関を買収することを要望していると報道していた。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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