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ベトナム産ココナッツの輸出が好調、2023年は10億ドル規模に
<写真:VnExpress>
ベトナムココナッツ協会によると、同国はココナッツとその関連製品の輸出で2022年に9億ドル(約1256億5800万円)の輸出を行ったが、2023年は10億ドル(約1396億2000万円)に達する見込みである。
ココナッツ輸出の増加は中国がココナッツ輸入を強化したことを要因としている。5年前のベトナムは世界のココナッツ地図には載っていなかったが、現在はアジア太平洋地域で4番目に大きなココナッツとその関連製品の輸出国に成長した。
Vina T&T社のグエン・ディン・トゥン代表によると、同社はアメリカとオーストラリア、韓国、日本に毎月約15コンテナの生ココナッツを輸出しており、増加傾向にある。
ベトナム国内最大のココナッツゼリー工場を所有するG.C Food社のグエン・ヴァン・トゥー会長は同社のゼリーをはじめとする製品の輸出を増やす計画を明らかにしている。
同社はココナッツゼリー工場の生産能力を年間2万〜3万tに引き上げるために投資を拡大し、増産された製品は中国市場に輸出される予定である。同社の1月〜4月におけるゼリー生産量は前年同期比26%増の2800tに達した。昨年通年の生産量は6500tであった。
輸出用のココナッツ乾燥胚乳、オイル、ミルクの生産強化を行うBen Tre輸出入社によると、瓶詰めのココナッツジュースが多くの国で人気があるという。
ベトナムココナッツ協会のカオ・バー・ダン・コア事務局長代理は地元メディアに対し、中国がベトナムからココナッツとその関連製品を公式枠で輸入することを要望していることを明らかにした。中国の消費者はココナッツから作られた大半の製品を好む傾向がある。
また、米国は今年下半期にベトナムからのより多くのココナッツ果実輸入を許可することを検討している。
農業農村開発省は2030年までの期間に主要な現金作物を開発するプロジェクトにココナッツを追加した。ベトナムココナッツ協会は持続可能な栽培ゾーンを開発し、中国と日本、EUでの輸出促進を支援している。
商工省の統計によると、ベトナムのココナッツ栽培面積は18万8000haで、生産量は年間190万tに及ぶ。
ベトナムココナッツ協会のコア事務局長代理によると、ココナッツ産業が繁栄するのは、ココナッツの実を使った化粧品やその他の美容製品の人気が世界的に高まり、その製品に対する需要が高いためである。
国際ココナッツ協会の予測では、2025年まで世界のココナッツ産業は毎年10%成長し、ココナッツクリームやジュース、オイル、ゼリーといった一部の個別製品は15〜36%の成長となる。
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