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ココナッツの殻剥き職人は儲かる仕事?大怪我のリスクも
<写真:Tuoi Tre>
ココナッツと関連製品の産地として知られるベンチェ省では、その殻剥き職人も儲かる仕事と知られており、多くの季節労働者がココナッツの殻剥きの仕事を求めて同省へ移住する。
移住して同省モーカイナム(Mo Cay Nam)郡に在住するリーさんとニャンさん夫妻は、深夜から昼過ぎまでの間に3000個のココナッツを加工し、毎日75万ドン(約4270円)の収入を得ている。
ココナッツの殻は果実の外皮と硬い内皮の間にある繊維状の層で、ココナッツの白い果肉のすぐ近くにあり、この殻を剥く作業は儲かる仕事として知られる。
10年近い経験を持つココナッツの殻剥き職人のリエンさんによると、経験豊富な職人でも2000~2400個のココナッツを処理するのが普通で、リーさん夫妻は働き始めて半年ほどの新人であるが、非常に生産性が高く優れた殻剥き職人である。
職人は200個のココナッツの殻を剥くごとに5万ドン(約280円)を得ることができる。
しかし、ココナッツの殻剥きは儲かる仕事とされる一方で、危険な仕事とも考えられている。
殻剥き職人は鋭い刃物で大怪我をすることが多々あり、手袋をしていてもしていなくても、ほぼ全員が怪我をするという。
ココナッツの殻剥きに使用する刃物は長さ約20cm、滑らかな木製の柄が特徴で、使う人の身長に合うように鍛冶屋が特注で作ることが一般的である。
刃はホッケーのスティックに似た形で、長い方の端は使用者の膝から腰までの長さに設計されている。
価格は約65万ドン(約3700円)で4〜5年の使用が可能である。
殻剥き職人であるミンさんによると、観光客が殻剥きに挑戦することは怪我の危険性が高いため、奨励されていない。
ココナッツの殻を剥く作業は危険で肉体的にも大変であるが、ココナッツの加工作業には比較的安全で優しい工程もある。
生のココナッツは「殻剥き」「コプラ抽出」「コプラ精製」の3つの工程を経て出荷される。コプラとはココナッツの白い果肉のことである。
2年ほど前に殻剥きからコプラ抽出に切り替えたハウさんによると、コプラ抽出は生のココナッツを半分に割った後、特殊な道具を使って白い果肉を取り出す作業である。
道具はスプーンのような形をしており、木製のハンドルに鋭く曲がった刃が取り付けられている。価格は17万ドン(約970円)で2〜3年は使用することができる。
ココナッツの殻は石炭に、抽出したコプラはさらに精製するのが一般的である。
経験豊富な職人は1日に1200個のココナッツを精製し、合計で30万ドン(約1710円)を稼ぐことが可能であるが、経験の浅い職人は1日に800〜1000個しか精製できないという。
精製されたコプラは1kgあたり1万〜1万5000ドン(約57〜85円)でココナッツオイルや乾燥ココナッツの製造業者が購入する。
取り除いた茶色い殻は1kgあたり5000ドン(約28円)で売られ、残留油を抽出するために使用される。
32年間にわたって同省のココナッツ市場で商人として働くフンさんは、トム(Thom)川ココナッツ市場から年間1万トンのココナッツ・コプラが市場に流入していると推定する。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。