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ハロン市で急な停電が頻発、相次ぐキャンセルに観光は絶望
<写真:VnExpress>
ベトナムで頻発している大規模な停電が原因で、多くの観光客がハロン湾への旅行計画をキャンセルし、ホテルはビジネスに絶望している。
ホーチミン市在住のダンさんは、4日から2週間の予定でハロン市内の5つ星ホテルを予約して同市を訪れたが、滞在初日の夜に停電が発生した。
赤子が猛暑に耐えられなくなったため、ダンさんは部屋をキャンセルして付近の3つ星ホテルで別の部屋を借りて移らざるを得なかった。
同5つ星ホテルの70部屋に顧客が宿泊していたが、多くの宿泊客が滞在をキャンセルし、同ホテルは1部屋あたり60万ドン(約3600円)の返金に加え、宿泊客への追加補償の支払いも行った。
また、事前に停電の通知はなかったという。
ベトナム北部の観光地であるクアンニン省ハロン市では、過去数日にわたって突然の停電が発生し、観光活動に影響が出ている。
多くのホテルやモーテル、レストランが非常用発電機の購入やレンタルを余儀なくされ、追加費用の負担が必要となった。
同市バイチャイ(Bai Chay)街区のホテル関係者によると、発電機のレンタル料は1カ月で約2500万~3000万ドン(約14万8000〜17万8000円)で、稼働に必要な費用が1時間あたり約70万〜80万ドン(約4100〜4700円)必要となり、大規模停電による宿泊客への返金と合わせると、非常に大きな出費となっている。
5日に同市内の一部ホテルは朝から晩まで停電していた。
ホテル・ビバリーヒルズハロンのレー・ティ・ニュン副社長によると、同ホテルを予約した宿泊客の80%が電話で停電に関して訪ね、多くの宿泊客が停電を恐れて予約をキャンセルしたという。
国営電力会社のベトナム電力(EVN)によると、雨が少なく熱波が多くなるエルニーニョ現象によって酷暑が続き、北部にある水力発電所の水位は通常より低くなっている。
4月24日時点で大型ダム18箇所の満水率は20%未満であった。
EVNは4月に北部地域で5月〜7月に掛けて1600〜4900メガワットの電力不足が発生する可能性があることを予測していた。
クアンニン電力によると、北部地域では過去数日にわたって2000メガワット以上の電力が不足している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。