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ハノイやホーチミンで相次ぐ停電、生活やビジネスに支障
<写真:VnExpress>
ハノイ市やホーチミン市、バクザン省で停電が相次ぎ、先週の数日間は日常生活やビジネス、生産活動が混乱する事態が発生した。
ホーチミン市ゴーバップ区にあるコーヒーショップのオーナーによると、18日は長時間の停電が発生し、半日にわたって閉店せざるを得ない状況となった。
開店直後に停電が発生し、暑さで顧客を来店させられる状況ではなかったという。
トゥードゥック市にある下宿でも同日夜から翌日早朝に掛けて2度の停電に見舞われ、暑さに耐えきれない入居者が始終メールや電話で復旧の要求を問い合わせていた。
ホーチミン市ビンタイン区やタンビン区、トゥードゥック市では先週何時間も続く停電が発生した。
同様の事態はハノイ市でも発生しており、同日の同市内では多くの地域で停電が記録された。
同市ハイバーチュン区在住のファンさんによると、居住する地域では1回あたり30〜60分程度の停電が2回発生したという。
また、バクザン省でも同日にソンケ・ノイホアン工業団地とヴァンチュン工業団地全域で停電が発生した。同省の電力会社は停電の理由を電力不足であるとしており、電力不足の解消は天候に左右されるため不明としている。
ベトナム電力規制庁のチャン・ベト・ホア長官は18日、国営ベトナム電力(EVN)のデータを引用し、12日時点で合計13の大型水力発電所の貯水量が枯渇状態になったか、枯渇しつつあることを明らかにした。
データによると、水力発電用貯水池の大半が必要な水位よりもはるかに低い水位となっている。EVNが先に行った計算では、極端な事態が発生した場合に北部では今月と来月に1600〜4900MWの電力不足が発生する恐れがあるとされていた。
しかし、ハノイ市とホーチミン市の電力会社は、過去数日の停電は電力供給とは関係ないとしている。
同市電力公社によると、長引く猛暑によってピーク時の電力使用量が急激に増加し、17日の電力消費量は8530万kWhを超え、今年に入ってから最も高い水準に達した。その結果として、一部の送電線や変電所に過負荷やトラブルが発生し、局地的に電力供給が滞ることになった。
ホーチミン市電力公社のブイ・チュン・キエン副社長によると、初夏の急激な電力消費量増加によって技術的な不具合が生じ、問題を解決するために数時間にわたって電力を停止しなければならず、地下にある送電線の修理に5~6時間を要した。
ベトナム南部では猛暑によって家庭の電力使用量は増加したが、多くの工場や生産施設が操業を絞っているため、産業界の電力消費量は減少しているという。
現在、ハノイ市とホーチミン市の電力会社は送電線や変電所の点検を強化し、古い送電線の交換や更新を行っている。
ファム・ミン・チン首相は関係省庁や部門に対し、5月25日までに生産とビジネス、消費のための電力が不足しないようにすることを要請した。
また、鉱業・エネルギー企業は火力発電所に十分な量の石炭と石油・ガスを供給するよう要請され、EVNは水力発電の資源をより有効に活用し、再生可能エネルギー発電プロジェクトをさらに活用するように命じられた。
過去に専門家は暑さのピークである5月〜7月に電力不足が発生する可能性があると予測していた。
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