おすすめのプロモーション
2023年夏の最高気温、ベトナムで97件の記録が更新
<写真:VnExpress>
今夏にベトナム全土では97件の記録的な高温が観測されており、最高気温は中部ゲアン省の44.2℃であった。
ベトナム北部および中部地方の夏は、3月22日〜3月24日までの3日間の猛暑で始まり、同期間に18件の記録が更新された。
北部および中部ベトナムの平均気温は、例年の平均気温より0.5〜1℃高かった。
3月の最高気温は3月22日にホアビン省で記録された41.4℃で、1996年に記録された最高気温を3.3℃更新した。
同日、カオバン省では36.7℃が記録されており、約60年前の記録を上回った。
4月にはベトナム北部と中部の一部地域で8日間も続く熱波が4回発生し、平均気温は例年より1~1.5℃ほど高く、月内に12件の記録的な高温が観測された。
最も暑かった地域はディエンビエン省とソンラ省、ライチャウ省で、4月18日と19日に最も多くの記録的な気温が観測されており、最高気温は42.8℃を記録し、4年前の記録を約1℃上回った。
5月が最も暑く、5つの熱波が広い地域で発生した。ベトナム北部および中部地方では、気温が35℃以上に達した日が16日あり、その大半が38〜40℃前後を記録した。
同月内に44件の気温記録が更新され、そのうち22件はソンラ省とホアビン省、カオバン省、ハノイ市、ニンビン省といったベトナム北部で記録された。
5月6日にはホアビン省で43.4℃を記録して1996年の記録を1.4℃上回り、17日にはハノイ市で41.3℃を記録して3年前の記録を約0.5℃上回った。
ベトナム中部のタインホア省〜クアンチ省に掛けての地域でも記録的な気温が観測され、ゲアン省で最も暑い44.2℃が記録され、4年前にハティン省で記録された43.4℃を更新した。
6月に入ると気温は下がり始め、熱波は5回の雨によって中断されたが、ベトナム北部で最も長い熱波は5日間続き、ゲアン省〜フーイェン省までの熱波は13日間続いた。
同月にはベトナム北部で21件の記録が更新された。そのうち7件はソンラ省で、6月1日には43.8℃を記録し、2年前の記録を3℃上回った。
標高が高く低温になることが多いラオカイ省のサパでも、45年前の記録を1.5℃上回る29.4℃を記録した。
7月に入ってもベトナム北部と中部では20日ほど猛暑日が続いており、平均気温は例年より1~1.5℃高くなっている。
ベトナム気象・水文・気候変動研究所のファム・ティ・タイン・ガー所長によると、今夏の記録的な暑さはエルニーニョ現象ではなく地球温暖化のせいであるという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。