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ハノイで誘拐事件が発生、警官200人を動員した10時間に及ぶ救出劇
<写真:VnExpress>
ハノイ市内で7歳男児が誘拐され、身代金150億ドン(約9093万円)が要求されるという衝撃的な事件が発生した。
15日朝、同市警察の警察官200人が誘拐犯であるグエン・ドゥク・チュン容疑者(31)を10時間にわたる追跡の末に逮捕し、男児は無傷で救出された。
事件は14日午後7時4分、誘拐された少年であるケンさんの母親が、見知らぬ男から「子供には二度と会えない」という脅迫の電話を受け取ったことから始まった。
父親のチエンさんは直ちに犯人の番号にかけ直したが、相手は電話を切断したという。
近隣の住民たちも誘拐の疑いについて話し合っており、チエン夫妻はすぐに警察に通報した。
ケンさんは友達と自転車に乗って外出していたが、同日午後6時45分頃に家から10km離れた場所で謎の車によって連れ去られたことが防犯カメラに記録されていた。
ケンさんの話を聞いたチエンさんによると、チュン容疑者はケンさんに猿ぐつわをはめ、銃を突きつけて脅迫したという。
車の中で同容疑者は銃を取り出し、ケンさんを「これが何か知っているか?もしじっとしていなければ、脳を撃ち抜いてやるよ」と脅していた。
同容疑者からの身代金要求は150億ドン(約9093万円)で、チエン夫妻はあらゆる手段を尽くして130億ドン(約7880万円)を用意した。
同容疑者は金を受け取る場所を何度も変更し、最終的にハナム省のブックボン交差点を指定したという。
その後、同容疑者はケンさんの母親から金の入ったバッグを奪って車で逃走しようとしたが、ケンさんの母親は体で車の進行を阻止し、子供を返して欲しいと懇願した。
しかし、同容疑者は「あと数百mで子供を解放する」と言って、ゆっくりと車を運転し続けた。
ケンさんの母親は諦めずに車のドアにしがみつき、涙を流しながら懇願し続け、同容疑者はついに車を止め、ケンさんを解放した。
同容疑者はそのまま逃走したが、15日午前4時に同市警察に逮捕された。逮捕時に同容疑者は警察官に発砲して負傷させたという。
同市警察のグエン・タイン・トゥン副局長によれば、この事件は過去19年間で同市の繁華街で初めての誘拐事件であり、同容疑者の犯行動機は借金返済のためであった。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。