7億ドンで代理出産、ハノイの組織に実刑判決

2023年08月28日(月)11時35分 公開
7億ドンで代理出産、ハノイの組織に実刑判決

<写真:VnExpress>

 

家族で構成されるハノイ市の代理出産組織の一員らが、偽造書類を用いて1件あたり7億ドン(約427万6900円)で代理出産を行った罪で24日に実刑判決を受けた。

 

この事件でディン・ティ・ビン被告(30)は、商業目的の代理出産と組織の印鑑や書類を捏造して使用した罪に問われ、ハノイ人民裁判所から5年6ヶ月の実刑判決を言い渡された。

 

ビン被告の家族を含む共犯者6人も9ヶ月〜5年の実刑判決を言い渡されており、このグループには、同被告の夫であるドゥ・ヴァン・リン被告、ビン被告の妹であるディン・ティ・ティエン被告、ビン被告の義理の兄弟であるグエン・バ・ミン被告、ドゥ・ヴァン・ザン被告、ドゥ・ヴァ・キエン被告、病院職員のレ・ヴァン・ダオ被告が含まれている。

 

2021年、ビン被告はハノイ市内の複数の病院を訪れ、代理出産を必要とする人々と接触した。

 

代理出産の費用は1件あたり6億5000万〜7億ドン(約397万1700〜427万6900円)で、双子の場合はこれに3000万〜5000万ドン(約18万3300〜30万5500円)の追加費用が掛かるとされていた。

 

ビン被告はその後、Facebookを通じて代理出産を提供する人物を募集し、18歳〜33歳の範囲内であることを条件に、2億3000万ドン〜2億5000万ドン(約140万5400〜152万7500円)の支払いを約束した。

 

選ばれた候補者は、同市タインオアイ(Thanh Oai)郡のアパートに招かれたという。

 

体外受精手続きでは、病院が婚姻証明書やその他の書類を要求するため、ビン被告はネット上で偽造書類の製作を依頼し、その代金は1人あたり50万〜100万ドン(約3000〜6000円)であった。

 

その後、ビン被告はミン被告とティエン被告夫婦に偽造書類の制作を依頼した。

 

体外受精が成功すれば、偽造書類は処分されることになっていたという。

 

ザン被告とキエン被告は代理出産を装ってビン被告を支援し、ダオ被告は病院職員として手術の手配を手伝っていた。

 

検察によれば、2021年〜2022年4月までの間に、ビン被告のグループは計8件の代理出産を行い、その内訳は単胎妊娠2件、双胎妊娠2件、妊娠失敗3件、未着床1件であった。

 

ビン被告はこの一連の活動から2億3200万ドン(約141万7500円)を得ており、ダオ被告は1500万ドン(約9万1600円)、ミン被告とティエン被告は6通の偽造結婚証明書の制作に対して1000万ドン(約6万円)の報酬を受け取った。

 

ベトナムでは代理出産は商業目的ではない限り認められており、代理出産者は将来の両親の家族である必要がある。

 

 

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