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パンデミックの影響、ベトナムでは4400人以上が親を失う
<写真:Nhan Dan>
ベトナムでは新型コロナウイルスの感染拡大により、4400人以上の子どもたちが孤児になったことが明らかになった。
また、ベトナムには現在約14万1200人の孤児がいるという。
ベトナム国会の文化教育委員会によると、孤児になった子どもたちの大半は親族や家族と一緒に暮らしており、約17%が社会福祉施設で保護されている。
同委員会によると、孤児になった子どもたちは、社会福祉施設で養育するのではなく、親族や家族が代わりに世話をすることを優先すべきである。
しかし、孤児になった子どもたちを支援するための法的な制度や政策が不十分であることが問題となっている。
現在、孤児になった子どもたちは、社会保障基準額として月額36万ドン(約2190円)の援助を受けているが、これは農村部の貧困基準額の24%にしか相当しないという。
また、ベトナムでは特別な事情で親権を失った子どもたちに対する代替的な養育制度やプログラムが存在しないため、孤児になった子どもたちの権利や利益が保障されていない。
同委員会は労働・傷病兵・社会問題省や関係省庁と協力し、孤児になった子どもたちの支援策を総合的に策定し、政府に提出するよう要請している。
また、社会保障基準額を50万ドン(約3040円)または75万ドン(約4560円)に引き上げることを提案した。
一方で、ベトナムでは孤児になった子どもたちを支援するための様々な取り組みが行われており、ダナン市ではFPTグループが運営するホープ・スクールという名前の施設で、新型コロナウイルスで両親を失った300人の子どもたちが養育されている。
同施設では子どもたちに無料で食事や宿泊施設を提供するだけではなく、教育や心理的なケアも行っているという。
ベトナムでは孤児になった子どもたちの数が増加しており、政府や社会は孤児になった子どもたちの生活や教育を改善するため、緊急かつ効果的な対策を講じる必要がある。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。