ベトナムで精神障害者数増加、新型コロナウイルスの影響か

2023年10月17日(火)09時08分 公開
ベトナムで精神障害者数増加、新型コロナウイルスの影響か

<写真:dangcongsan.vn>

 

ベトナムでは人口の約14.9%にあたる約1500万人が少なくとも1つの精神障害を持つとの報告がある。

 

特に子供たちの中では約12%、つまり300万人以上が精神保健サービスを必要としているという。

 

また、統合失調症患者数は人口の0.47%で、うつ病と不安症は5~6%と高い割合を占めている。

 

残りは双極性障害といった他の精神障害、アルコールや薬物使用、その他の依存性物質に関連する精神障害である。

 

世界保健機関(WHO)は健康を身体、精神、社会的な側面すべてでの完全な健康と定義し、精神健康はその半分を占めると強調している。

 

2019年のWHOのデータによれば、世界中では8人に1人が精神障害を持っているとされる。

 

特にパンデミックは多くの人々に急性および慢性のストレスをもたらし、何百万人もの人々の精神健康が悪化した。

 

大流行が発生した2020年には、不安障害やうつ病の患者数が大幅に増加し、自殺の増加も懸念されている。

 

しかし、多くの精神障害患者が効果的なケアにアクセスできない現状が続いている。

 

ベトナムにおける精神保健サービスのネットワークはまだ不足しており、国全体で605人の精神科医しかいない。

 

これを受けて、ベトナム保健省は精神保健のケアを強化するための国家計画を承認している。

 

 

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