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ベトナム人口の約15%が精神疾患を抱える、メンタルケアの課題
<写真:Tuoi Tre>
ホーチミン市疾病管理センター(HCDC)によると、ベトナムでは人口の14.9%にあたる約1500万人が精神疾患を抱えており、これが同国の精神医療部門に大きな課題をもたらしているという。
本データは8月19日と20日にホーチミン市で同センターが主催した全国精神医学会議で保健省から発表された。同センターによると、社会や技術の急激な進展に伴い、新しい精神衛生の問題が増加している。
しかし、地域住民の中にはすべての精神障害者が、統合失調症の患者であるという誤解が存在する。実際には統合失調症患者は人口の0.47%に過ぎない。
うつ病や不安障害は人口の約6%を占め、双極性障害やアルコール・薬物摂取に関連した問題など、その他の精神疾患が残りを占めている。
特に子供たちの中では、300万人以上がメンタルヘルスケアの必要があるという。
また、うつ病は心臓病に次ぐ健康リスクとして注目され、労働能力の低下の主要な原因となっている。特に女性の間での患者数が増加傾向にあるという。
パンデミックの影響も無視できず、地域のメンタルヘルスケアの必要性が一層強調されており、ホーチミン市は同市民のメンタルヘルスをサポートするためのホットラインを設置し、現在も運営を続けている。
同市精神科病院総合企画部のヴー・キム・ホアン副部長によると、日常のストレスは避けられないが、それを乗り越えて前向きに生きる方法を採用することで、心と体のバランスを維持することが可能である。
しかし、うつ病や他の精神疾患を持つ人々にとって、そのバランスを取るのは容易ではない。
同副部長はうつ病の主要な症状として、気分の低下や疲労、興味喪失を挙げ、これらの症状が2週間以上続く場合があると指摘している。
他の症状としては、食欲の減少や不眠、自己評価の低下、自殺の考えなどが挙げられる。これらの症状が全て現れた場合は診断までに最低でも2週間は必要である。重度のうつ病の患者は24時間の監視下での入院治療が推奨されている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。