ベトナム産ドリアンと唐辛子が基準値超過、日本で5トン以上を廃棄

2023年12月04日(月)15時53分 公開
ベトナム産ドリアンと唐辛子が基準値超過、日本で5トン以上を廃棄

<写真:baomoi.com>

 

ベトナムから日本へ輸入されたドリアンと唐辛子の積荷2つが、植物保護薬品の残留が許容限度を超えたことを理由に廃棄されたことが明らかになった。

 

輸入業者であるジャパン・アップル社のレ・ティ・キエウ・ワイン代表によると、ドリアンの積荷は約1.4トンで、ベトナムの大手企業から10月5日に13万2000ドン(約798円)/kgで輸入された。

 

日本に到着した積荷を検疫機関が検査したところ、防カビ剤成分のプロシミドンが0.03ppmの濃度で確認され、同国の許容基準である0.01ppmを超えていた。

 

また、唐辛子4トン以上の積荷では、殺菌剤であるトリシクラゾールとヘキサコナゾールの残留が許容限度を超えていることが発見された。

 

同国の許容基準は0.01ppmであるが、これらの化学物質はそれぞれ0.2ppmと0.03ppmの濃度であった。

 

同代表によると、積荷は日本の検疫機関によって廃棄が要求され、ドリアンだけで同社は2億ドン(約120万9370円)以上の損失を被った。

 

また、唐辛子の積荷については、代替輸入をしなければ契約違反による罰金を課せられる可能性が高いという。

 

同国はベトナムからのドリアンの輸入品に対して全ての検疫規則を適用しており、これにより企業は高いコストと保管期間の延長による配送と消費の遅延に直面している。

 

在日ベトナム大使館商務部のタ・ドゥク・ミン参事官によると、日本市場は輸入品に対して非常に高い基準を持っており、同国の市場進出には品質や価格、供給量の保証が必要である。

 

また、同参事官はベトナムの輸出企業が単純な売買だけではなく、自社製品の市場における受容に関する顧客反応の継続的な監視を行い、不要なリスクを避けるべきであると助言している。

 

ベトナム税関総局のデータによると、2023年1月〜10月で同国のドリアン輸出は20億ドル(約2932億600万円)を超え、前年同期と比較して7倍に増加し、果物輸出の総売上の42%を占めた。

 

この中で日本はベトナムからのドリアン輸出第8位の市場であり、約130万ドル(約1億9050万円)の売上があるが、前年同期比で12%減少している。

 

 

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