心温まるストーリー、数百人の労働者に自費で忘年会

2024年01月31日(水)11時54分 公開
心温まるストーリー、数百人の労働者に自費で忘年会

<写真:nld.com.vn>

 

ホーチミン市12区タンロック街区にある労働者向けの寮では、毎年住民のための年末パーティーが開かれており、オーナーの温かい気持ちが地元メディアで話題となっている。

 

寮のオーナーであるグエン・タン・タムさんとその妻であるグエン・ティ・センさんは、パンデミック時を除けば、18年連続でパーティーを開催しており、毎年400人の労働者が参加する。

 

今年は例年よりも早くパーティーが開催され、全員が参加できるようになった。

 

タムさんは春巻きやバインホイを郊外から注文するだけではなく、年末パーティーのために庭で鶏を飼育しているという。

 

年末パーティー開催のきっかけは、タムさん自身の過去にある。

 

タムさんは30年以上前にビンディン省からホーチミン市に移住し、賃貸住宅に住み、労働者として働いていた。

 

帰郷することができない時もあったため、テトの時期に故郷を恋しく思う人々の気持ちを深く理解しているという。

 

そのため、タムさんとセンさんは毎年自費で年末のパーティーを開催し、特に故郷に帰ることができない労働者に温かい気持ちを提供している。

 

年末パーティーの日が近づくとタムさんは参加者の人数を確認し、テーブルの用意とメニュー作りをはじめる。

 

センさんは「家庭のような温かい食事を提供したい」と、近隣の女性たちと一緒に市場へ行き、自らの手で料理を作る。

 

年末パーティーでは抽選会などのエンターテイメント・プログラムも用意されている。

 

タムさんは「年末パーティーは皆が一緒に座って1年の楽しい話や悲しい話を共有し、来年のためにお互いを励ます機会です。皆がここにいて楽しんでいるのを見ると、私は嬉しいです」と語る。

 

タムさんは料理だけではなく、菓子や魚醤、調味料、油、コーヒーといったテト・ギフトも各部屋に配っており、今年の総費用は約1億5000万ドン(約90万8410円)に上るという。

 

タムさんが所有する寮は2005年に建設され、現在は152部屋に約410人が居住しており、住民の大半が夫婦や労働者の家族である。各部屋はロフト付きの約27〜28㎡で、家賃は約150万〜170万ドン/月となっている。

 

多くの住民が「タムさんは親切で、いつも皆のことを気にかけてくれます」と話し、年末のパーティーを楽しみにしている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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