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ホーチミンのオフィス市場、大規模取引が活発化

2024年03月28日(木)09時12分 公開
ホーチミンのオフィス市場、大規模取引が活発化

<写真:bnews.vn>

 

ナイトフランク・ベトナムは、2024年第1四半期にホーチミン市の賃貸オフィス市場で、新たに市場に登場した建物が好調な吸収率を示し、中心部で最大1万㎡の大規模な取引が行われたことを明らかにした。

 

同社によると、第1四半期は同市1区に新たに登場したThe NexusとVP Bank Saigon Towerの2つの建物が、クラスAのオフィス市場に5万5371㎡の賃貸可能面積(NLA)を追加し、市場に新たな供給を提供している。

 

これらの新しい建物の登場により、クラスAのオフィス賃貸価格は、前四半期と比較して1.98%増の58.06ドル(約8788円)/㎡/月に上昇し、2023年同期と比較して0.3%増加した。

 

このセグメントの空室率は16.7%に達し、約3万2000㎡が吸収された。この高い吸収率は主に、The Nexusでの事前賃貸活動の結果であり、2000㎡から1万㎡の取引が行われた。

 

一方、クラスBのオフィスセグメントは、平均賃貸価格が34.31ドル(約5193円)/㎡/月で、空室率が9%と報告されている。

 

クラスBの賃貸価格は比較的安定しており、前四半期に比べてわずか0.5%上昇したが、空室率は前四半期に比べて2.3ポイント減少した。これは、OfficeHausの新しい建物が、2024年初頭の数か月間で1万㎡の賃貸契約を締結した結果である。

 

同社のテナント戦略&ソリューション部門のディレクターであるレオ・グエン氏によると、過去に同市内で1万㎡を超える賃貸面積の取引が行われることは非常に稀であったが、2024年の第1四半期だけで、新たにオープンしたオフィスビルでそのような取引が3件も行われた。

 

これは外国企業の拡大による大規模オフィス面積への需要の急増を示し、需要の急増はまた、ベトナムの商業不動産市場の活性化と楽観的な見通しを反映している。

 

テナントのプロファイルによると、第1四半期の大規模取引の大部分は、テクノロジー(75%)、小売(9%)、製薬(6%)の業界からであり、大半がオフィスの移転(94%)で、2000㎡以上の大規模なレンタルスペース(72%)であった。

 

多くの企業がオフィスを移転する際に以前の場所よりも大きなスペースを借りる選択をしている。

 

同社の予測によると、2024年末までにホーチミン市では、クラスAのオフィスに1区のThe Sun Towerから新たに8万㎡の供給が追加され、クラスBには同じく1区のD’Saint Rafflesと4区のEtown Centralから5万2780㎡が追加される。

 

供給の増加に伴い、クラスAの賃貸価格は約60ドル(約9081円)/㎡/月まで上昇し、空室率は約27%、クラスBのオフィスは賃貸価格が徐々に下がって約33ドル(約4995円)/㎡/月になり、空室率は約13%になると予想される。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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