ホーチミンへの海外送金、過去3年間で最高に

2024年04月22日(月)08時00分 公開
ホーチミンへの海外送金、過去3年間で最高に

<写真:thanhnien.vn>

 

ベトナム国家銀行ホーチミン市支店は、2024年第1四半期に同市への海外送金額が28億6900万ドル(約4426億9500万円)に達し、前四半期比で3.5%増、前年同期比で35.4%の増加となったことを発表した。

 

これは過去3年間で最も高い第1四半期の成長率である。具体的には、2023年第1四半期には19.4%、2022年は14.2%の増加が見られていた。

 

送金の大部分はアジア地域からのもので、第1四半期の総送金額の59.1%を占めており、前四半期に比べて7.5%、前年同期比では86.1%増加した。

 

対照的に、ヨーロッパとオセアニアからの送金は減少している。

 

同支店のレン副支店長は「政治的安定、商業、サービス、観光活動の拡大、労働市場の開放と発展が、近年および2024年初めのアジア地域の在外国民の収入に重要な影響を与えている」と述べた。

 

また、送金支払いサービスの向上により、受取人は自宅、銀行の窓口、または銀行振り込みを選択して送金を受け取ることが可能であり、安全かつ効率的であるという。

 

さらに、労働力の海外輸出の増加が送金増加の重要な要因であるとされている。2023年だけで、15万8000人以上が海外へ労働や学習のために出国し、前年比で11%増加している。

 

同市には約290万人の在外国民が存在し、アジア地域からの送金は、主に日本、韓国、台湾といった主要労働市場からのものである。

 

欧米では、高インフレーションやロシア・ウクライナ紛争、ハマス・イスラエル紛争の影響により、送金の増加率はアジア地域に比べて低い。

 

レーダック経済大学の財務学部長は「送金には収益性だけではなく、安全性が最も重要視される」として、米国などでは銀行の破綻が頻繁に起こるため、送金者は安全な銀行を選ぶ必要があると指摘する。

 

ベトナムでは銀行の破綻がないため、送金者の資金は安全に保護されているという。さらに、為替レートの年間3%の上昇が、低い利息をある程度補う形となっている。

 

 

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