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従来のタクシー会社、車両近代化で競争強化
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムの従来のタクシー会社が、車両の近代化に関する取り組みを積極的に進めている。
特に大手のビナサン(Vinasun)社は、ハイブリッド車700台の購入を計画しており、電気自動車を使ったタクシーサービスとの競争を強化する見込みである。
同社は電気自動車を導入しない理由として、充電インフラの未整備を挙げ、ハイブリッド車が最適な選択肢としている。
これらの新しいタクシーは、同社での投資や運用リースの形式で導入される予定である。
また、マイリン(Mai Linh)タクシーはトヨタ自動車と協力して、2023年から5年間で1万台の新車を購入する計画を発表した。これにより、数百台の新車が段階的に導入されることになる。
ビナサンは古い車両について、ドライバーへの分割払いで約500台を売却する計画を明らかにした。これらの取り組みが成功すれば、年末までには2790台のタクシーが稼働し、前年同期比で200台の増加となる。
従来のタクシー業界は、2014年にベトナム市場に進出したライドシェア技術の登場で大きな変革を迫られており、特にハノイ市やホーチミン市などの大都市では、競争が激化している。
また、ビングループ会長のファム・ニャット・ヴォン氏が展開する電気自動車タクシー「Xanh SM」の参入により、更に市場が活性化している。
しかし、ビナサンのような従来のタクシー会社が新しい車両への投資に積極的になることで、顧客が再びタクシーを利用する可能性が高まる。
消費者の間では、ピークタイムの料金の不安定さから、安定した料金体系を持つ従来のタクシーへの回帰が見られる傾向にある。
今後、従来のタクシー業界が持続可能な車両へと移行するには、国の政策的な支援が必要とされている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。