夏の水不足の懸念、ハノイが地下水利用を拡大
<写真:anninhthudo.vn>
ハノイ市建設局は夏の水不足に備えて地下水の採取量を増加させることを提案し、同市人民委員会が承認した。
これによりマイディック給水所の日夜の採水量は現在の3万7000㎥から4万6200㎥へと増加する予定である。
同給水所は設計上の最大容量が6万㎥で、カウザイ、バクトゥリエム、ナムトゥリエム、およびドンダー区の一部の住民に清潔な水を供給している。
地下水利用削減政策の実施により、運用容量が4万9000㎥とされており、37の掘削井戸が稼働中である。
その中で、マイディック掘削井戸サイトは26の掘削井戸で3万7000㎥を、トゥオンカット掘削井戸サイトは11の掘削井戸で1万2000㎥の水を採取している。
建設局によると、前年の夏と比較してマイディック給水所からの水需要が約10%増加すると予測されている。
同市では年間30万㎥の設計容量を持つホン川表流水プラントが2021年に完成予定であったが、実際には2024年第4四半期に運用開始となる見込みである。
同給水所は地下水採取削減の補完水源として計画されているが、まだ利用可能になっていない。
水不足や局地的な水断を防ぐため、同市はマイディック給水所の地下水採取量の増加を認めた。
同市は建設局に対し、ソンダーおよびホン川表水処理場のプロジェクト進捗を更新し、2021年4月に首相が承認した地下水利用削減の計画に沿って行動するように要求している。
首相の決定によると、同市は現在の地下水利用量77万㎥を2025年までに61万5000㎥、2030年には50万4000㎥、2050年には41万3000㎥まで段階的に削減する予定である。
また、複数の水処理場が掘削井戸の使用を停止しており、例えばハディン給水所は17のうち8の掘削井戸を閉鎖し、9の掘削井戸が交互に使用されている。
2024年の同市における平均水使用量は日夜140万㎥で、前年比で3.5%の増加が見込まれる。
一方で、各水処理場からの総採水能力は、地下水70万㎥と表水65万㎥の約135万㎥であり、需要との間に3万から7万㎥の差が生じている。
この水不足を補うために、同市は採水量の増加に加え、予備の地下水源も利用する予定である。
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