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武田薬品のデング熱ワクチン、ベトナムで9月から使用開始

2024年05月21日(火)07時00分 公開
武田薬品のデング熱ワクチン、ベトナムで9月から使用開始

<写真:www.qdnd.vn>

 

日本の武田薬品工業が製造したデング熱ワクチン「キューデンガ(Qdenga)」が、ベトナム保健省薬事管理局によって承認された。

 

同ワクチンはベトナムで初めて承認されたデング熱ワクチンとなる。

 

同ワクチンは4歳以上の人々を対象としており、過去にデング熱に罹患したことがあるかどうかに関係なく接種可能なため、事前の検査は不要となっている。

 

9月からベトナム国内のいくつかの予防接種センターで利用可能となる予定である。

 

同ワクチンは既に欧州連合やイギリス、インドネシア、タイ、マレーシアなど30カ国以上で承認され、ブラジルとアルゼンチンでは国の予防接種プログラムに使用されている。

 

VNVC予防接種システムの医療ディレクターであるバック・ティー・チン医師によると、現在デング熱には特効薬がなく、主に症状の治療と重症化の防止が行われる。

 

デング熱は大規模な流行を引き起こし、多くの患者が発生するとともに、重症化率も高い。

 

ワクチンの使用は子供と大人の両方において感染と死亡の数を減少させるため、同ワクチンは持続可能な対策として、予防と治療において医療従事者を大いに支援するものとなる。

 

デング熱はウイルスが蚊を介して伝播し、125カ国以上で流行しており、世界中の人々の健康に脅威をもたらしている。

 

気候変動に伴い、デング熱の流行はますます増加し、国内の医療施設に大きな負担をかけている。

 

2023年には、ベトナム全土で17万2000件以上のデング熱症例が報告され、43人が死亡した。

 

また、ハノイ市での症例数は初めてホーチミン市の2倍に達した。

 

2024年は現在までに全国で1万6000件以上の症例が報告され、そのうち1人が死亡している。

 

ベトナムにおけるデング熱は4つの血清型すべてによって引き起こされており、1人の人が異なる血清型により最大4回罹患する可能性がある。

 

感染後、患者はその血清型に対して終生免疫を獲得するが、他の血清型に再感染すると重症化のリスクが高まる。

 

疫学専門家によると、デング熱の流行は今後も複雑な状況が続き、高い患者数をもたらし、流行のピーク時には医療システムが過負荷になる可能性がある。

 

そのため、デング熱の予防と対策には、国民と各機関・団体の協力が必要となる。

 

デング熱ワクチンがベトナムで利用可能になるまで、保健省予防局は、最も効果的な予防策として蚊の駆除と蚊に刺されないようにすることを推奨している。

 

住民は水を溜める容器の定期的に洗浄する、容器に蓋をする、水生生物を放流してボウフラを駆除するなどして、ボウフラの発生を防ぐ必要がある。

 

また、不要な容器を廃棄し、自然に水がたまる場所をなくし、使用しない容器は逆さにするか、塩や殺虫剤を入れるなどしてボウフラを駆除する。

 

さらに、住民は昼間でも蚊帳を使って寝る、長袖の衣服を着用する、蚊取り線香やスプレーを使用するなどして蚊に刺されないようにする必要がある。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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