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誰もが知る懐かしい味、練乳漬けバインミー
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<写真:thoidai.com.vn>
ホーチミン市で開催された2024年の第2回バインミーフェスティバルで、オン・トー練乳漬けバインミー(Bánh mì chấm sữa đặc Ông Thọ)が再び注目を集め、多くの人々に懐かしさを呼び起こした。
練乳漬けバインミーは、世代を超えて愛されてきた素朴な食べ物である。
熱々でサクサクのバインミーに甘くて濃厚な練乳をディップするこのシンプルな料理は、単なる「腹の足し」ではなく、多くのベトナム人にとっての懐かしい思い出となっている。
北から南まで、地域ごとに異なる食文化が存在するベトナムにおいて、この練乳漬けバインミーは国民的な共通の味として親しまれている。
特に、1960年代から1970年代に生まれた世代にとって、練乳漬けバインミーは美しい思い出を呼び起こす。
昔は新鮮な小麦の香りが漂うサクサクのバインミーを、家に常備されていたオン・トーの練乳に浸して食べることが日常であった。
また、当時は朝食の選択肢が今ほど多くなく、米飯や粥、フォーなどが主流であったが、バインミーを練乳につけて食べることは子供たちにとって特別な喜びであった。
病気でご飯が食べられない時には、母親が練乳をお湯で薄めてバインミーを浸して与え、喉の痛みを和らげるとともに、疲れた体を癒したという。
1976年に誕生したオン・トーの練乳は、今やベトナムの国民的ブランドとなっており、名前を聞けば誰もが濃厚で滑らかな練乳を思い浮かべる。
オン・トーの練乳は、バインミーにディップするだけではなく、肉のマリネやカレー、海鮮ディップ、フランなど、様々な料理に使われている。
2024年のバインミーフェスティバルは、ベトナムの独特な食文化を称えるイベントであり、オン・トーの練乳を使用した練乳漬けバインミーや、練乳でマリネした焼き肉のバインミー、カレー風味のバインミーなどが紹介された。
同フェスティバルに参加したシェフのヴォー・ティー・フイン・チャウ氏によると、オン・トーの練乳はシンプル性と多用途性から特に重宝されている。
練乳は肉を柔らかくジューシーにし、焼く際の焦げ付きも防ぐため、名店の秘訣としても利用されるという。
オン・トーの練乳はベトナムの食文化に深く根付いており、世代を超えて愛され続けている。
バインミーにディップするだけではなく、現代の多様な料理に欠かせない存在として、ベトナム料理を新鮮で魅力的なものにしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。