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薬物の幻覚で父母を殺害、中毒者家族の悲痛な末路
<写真:dantri.com.vn>
29日にホーチミン市人民裁判所は、実の両親を殺害した男性の裁判を開廷した。
起訴状によると、ヴォー・ファム・フィ・ホー被告(34)は同市6区にて両親と同居していた。
2021年8月1日深夜、ホー被告は寝ていた母親のP.T.Nさんを発見し、刃物で滅多刺しにした。
父親のV.N.Tさんが事態を目撃し、制止に入った。しかし、ホー被告は父親も滅多刺しにし、その場で殺害した。
母親は逃げ出そうとしたが、追いかけてきたホー被告に再び刺された。
その後、ホー被告は兄弟に対しても「刺すぞ」と脅迫したため、兄弟は恐怖で逃げ出し、周囲に助けを求めた。
住民からの通報を受けた警察が現場に急行し、凶器を持ったホー被告を逮捕した。ホー被告の犯行によって父親と母親は命を落としている。
逮捕後の検査では、ホー被告の体内から薬物反応が確認された。
捜査の過程で、ホー被告には異常な行動が見られたため、同市公安局の刑事警察が精神鑑定を実施した。
その結果、ホー被告は複数の薬物使用による精神障害により、犯行時における認識能力と行動制御能力が欠如していたと診断された。
裁判でのホー被告の供述によれば、16歳から薬物を使用し始めたが、パンデミック時の社会的距離措置によって薬物が手に入らなった。
その頃からホー被告は異常な行動を見せるようになり、健康を心配した母親が購入した薬を与えた。
しかし、ホー被告は薬の服用後に幻覚に苦しむようになり、頭の中で「母親にもらった薬が毒薬である」という声が常に響いていたという。
2021年8月1日、ホー被告は「母親を殺すように」という幻聴に従い、犯行に至った。
裁判中、ホー被告の姉は涙ながらに「両親を失い、兄弟は3人だけです。被告の刑を軽減していただきたい」と訴えた。
兄は法定で泣き叫び、言葉を失った後に、言葉を詰まらせながら「意見はない」と述べた。
審議の途中で陪審員の一人に急用が生じたため、裁判は一時中断され、6月4日に再開される予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。