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低価格夜間フライトの増便、利便性の悪さで利用者不在
<写真:cafebiz.vn>
ベトナムの航空会社は航空運賃を引き下げるために夜間フライトを増便しているが、移動やホテル宿泊の不便さを原因として利用者が少ない状況が続いている。
航空会社は深刻な機材不足に直面しており、過去2ヶ月間にわたって対応策として夜間および早朝の国内便を増便した。
ベトナム航空当局によると、ベトナム航空は1機あたりの運航時間を1日10時間から11時間、ピーク時には12時間に延長している。
ベトジェットも同様に1機あたりの運航時間を13時間以上、べトラベル航空およびバンブー航空も12時間30分に延長した。
ベトナム航空はハノイ市、ホーチミン市、ダナン市、ニャチャン市、クイニョン市間の夜間フライトを約2000便、ベトジェットは約3100便増便する予定である。
夏のピーク時には、夜間フライトの料金は日中のフライトよりも安くなる。
例えば、ハノイ市〜ホーチミン市間の夜間フライトの料金は、7月には日中のフライトよりも約20%安くなる可能性がある。
ハノイ市〜ニャチャン市間では、ベトナム航空の片道料金が約190万ドン(約1万1825円)で、日中のフライトよりも約40%安い。
2023年後半から国内航空券の価格は高騰しており、機材不足の影響で提供される便数が減少している。そのため、安価なチケットの割合が全体の供給量と比較して小さい。
ホーチミン市〜フーコック市間のベトナム航空の高額チケットの割合は前年の32%から53%に急増している。
同様に、ハノイ市〜ダナン市間のバンブー航空の高額チケットの割合も15.4%から26%、べトラベル航空のハノイ市〜ダナン市間でも9.4%から22%に増加している。
しかし、夜間フライトの低価格は顧客にとって十分な魅力とはなっていない。
ベトナム航空のレー・ホン・ハー代表によると、5月だけで10%の夜間フライトが乗客不足のためにキャンセルされた。
顧客が夜間フライトを避ける理由として、ホテルのチェックイン・チェックアウトの柔軟性が不足していることや、夜間の公共交通機関の不便さが挙げられる。
ベトナム航空の幹部は夜間フライトの利用を促進するための新しい習慣を形成する余地がまだあると考えており、ビングループやサングループなどの大手企業と協力し、夜間フライトとホテルの初夜無料や割引を組み合わせたツアーを設計している。
ベトナム観光諮問委員会(TAB)も、ホテル業界に対してチェックイン・チェックアウトの時間を柔軟にする政策を提案しており、旅行者が夜間フライトの利用が容易になることを期待しているという。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。