おすすめのプロモーション
ミシュランガイドはフォーばかり? 今年も疑問の声
<写真:tuoitre-vn>
ホーチミン市はフォーの発祥地ではないが、ミシュランガイドで8軒のフォー屋が選出されて注目を集めている。
ミシュランガイドが発表した2024年の「ビブグルマン」カテゴリーにおいて、同市からは24軒の飲食店が選出され、うち8軒がフォー屋であった。
この状況に対し、一部の食通が不満を抱いている。同市はフォーの本場ではないため、フォーが特に評価されたことに疑問を呈する声も多い。
ハノイ市では、選出された18軒のうち5軒がフォー屋であったが、ホーチミン市ではさらに多くのフォーの店が選出された。
ホーチミン市で選出された8軒は「phở Chào」「phở Hòa Pasteur」「phở Hoàng」「phở Hương Bình」「phở Lệ」「phở Minh」「phở Phượng」と「phở miến gà Kỳ Đồng」であった。
SNS上でもフォー屋の選出に対する様々な反応が寄せられた。Facebook上では「フォーばかり」といったコメントや「ミシュランの審査員はフォーしか知らないのか」といった疑問の声が上がっている。
一方で、一部のユーザーはリストに載った店を全て巡る計画を立てるなど、積極的な反応も見られる。
ベトナム料理協会のチエム・タイン・ロン副会長によると、ミシュランは地域性よりも総合的な評価基準を重視しており、選出されたレストランは基準に沿ったものである。
ミシュランは伝統や地域性に縛られず、全体的な料理の質やサービスを重視する基準を設けているという。
食文化は地域ごとの競争を生むことが多く、特にベトナム料理は国際的なコンテストでも高い評価を得ており、アジアにおいても強力な競争相手となっている。
ミシュランガイドの選定に対する議論は今回が初めてではなく、2023年も多くの議論を巻き起こしていた。
ミシュランガイドの国際ディレクターであるグウェンダル・プーレネック氏は、選定過程の独立性と透明性を重視しているとしており、今後も一貫した基準で評価を続けることを明言している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。