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ベトナムとロシア、ドンナイに原子力研究所を建設
<写真:vtv.vn>
ベトナム科学技術省はロシアのパートナーと協力し、ドンナイ省に原子力科学技術研究センターを建設する計画を進めている。
これは平和利用を目的とし、経済社会発展と結びつけるものであるという。
同研究センターには、10メガワットの原子炉が主要な構成要素として設置される予定であり、医療と産業用の放射性同位体の製造、半導体製造のためのシリコンへの中性子照射などが行われる。
7月4日にハノイ市で開催された第2四半期の定例記者会見で、この計画の詳細が発表された。
今回の計画は、6月19日から20日にかけて行われたロシアのウラジーミル・プーチン大統領のベトナム公式訪問中に、ロシア国営原子力企業ロスアトム社のアレクセイ・リハチェフ総裁とベトナム科学技術省のフイン・タイン・ダット大臣が署名した覚書に基づいている。
ベトナム原子力研究所のチャン・チ・タイン所長によれば、このプロジェクトはベトナムとロシアの両国にとって非常に重要であり、政府間協力の優先事項として位置づけられるものである。
現在、科学技術省とロスアトム社は、フィージビリティスタディとサイトレポートの作成に向けて緊密に協力している。
また、同省はプロジェクトの各段階での管理および実施に必要な人材を準備し、研究センターの運営開始後の安全かつ効果的な運営を確保するための計画を立てている。
これはベトナム初の大規模研究用原子炉プロジェクトであり、同省はフィージビリティスタディ、安全分析レポート、設計書の審査と評価を支援するため、同社に対し、ベトナムの一部スタッフが基礎設計や安全解析に参加可能となるように要請している。
また、同社は原子炉運転スタッフの訓練にも協力する予定である。
ベトナム原子力研究所は、研究センターの運営開始に向けて、安全を確保しつつ効果的な運営を行うため、炉物理、水平チャンネルの設計、放射性同位体の製造、材料研究、シリコンの照射、活性化分析、環境保護、核安全などの専門グループを編成している。
さらに、同研究所はドゥブナ合同原子核研究所などの海外機関とも協力を拡大し、将来的に効果的に原子炉を運営可能な人材を育成する計画である。
今後、ベトナムとロシアは、IAEA(国際原子力機関)および両国の規制を遵守しつつ、このプロジェクトの実施を加速させる予定としている。
特に、センターの立地とフィージビリティスタディの承認段階における協力や、人材育成の面での協力が重要なものとなる。
また、同省は原子力エネルギー法(改正)の制定に向けた提案を政府に提出する予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。