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ベトナム版暴走族? 絶えない騒音に辟易する住民
<写真:tuoitre.vn>
ベトナムでは毎晩のようにバイクのエンジン音が鳴り響き、住民たちが困惑している。
ホーチミン市ゴーバップ区の住民たちは、夜になると若者たちが集まり、バイクで暴走し、エンジンをふかしながら騒音をまき散らす状況に辟易しているという。
同区6街区に位置するグエンヴァンルオン通りとレドゥックトー通りは、夜になると若者たちの「レース場」と化す。
彼らはヘルメットを着用せず、危険な運転を繰り返し、地域の交通安全と公共の秩序を乱している。
7月8日から15日までの21時以降、16歳から20歳の多くの若者たちがゴーバップ文化公園の前に集まり、そこからグエンヴァンルオン通りとレドゥックトー通りに散らばっていくのが確認された。
彼らは少なくとも2人、多くて10人の小グループに分かれて行動する。
多くのバイクは改造され、車体の構造が変更されている。車体を軽量化するために外装を取り除いたものや、大きなエンジン音を出す改造マフラーを装着したものが多い。
彼らは集まると、一斉にアクセルをふかし、高速で走り出す。2列や3列に並んでヘルメットを着用せず、片手運転で危険な運転を繰り返す様子が目立つ。
近隣の住民たちは、毎晩繰り返されるこの騒音と混乱に対し、頭を抱えている。
レドゥックトー通りに住むHさんは「毎晩若者たちが集まり、連なって暴走し、エンジンをふかして騒音を立てるので、近所全体に影響が出ている。注意した夫は挑発され、罵倒された」と語った。
夜間警備員として働くある男性も「毎晩10時頃になるとエンジン音が響き渡る。小道のカーブでは多くの若者が高速度で曲がり、歩行者が驚いて転倒することも少なくない」と述べている。
同街区人民委員会のグエン・ホアン・ヴー副委員長は状況に関して、地元自治体が治安維持のために積極的な対策を講じていると説明した。
グエンヴァンルオン通りは将来的に都市文明の模範となる道路として計画されているが、現状では暴走行為が問題となっている。
同街区警察は複数回にわたり突発的な取り締まりを実施し、多くの若者を逮捕しているが、大半が他地域から来た者たちである。
自治体は監視カメラの設置を強化しており、今後も関係機関と連携して取り締まりの範囲と規模を拡大し、犯罪と公共の秩序を守るための取り組みを強化していくことで、住民に平穏を取り戻そうとしている。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。