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ハノイとホーチミンの大気汚染、改善には個々の自覚が不可欠
<写真:tuoitre-vn>
ハノイ市とホーチミン市は、世界で最も大気汚染が深刻な50都市の中にランクインしているため、環境保護と健康を守るための対策が求められているが、これには個々の行動が鍵となる。
まず、日常生活での小さな行動が重要である。多くの家庭では、食品を買う際に使い捨てのプラスチック袋を多用し、その結果、多くのゴミが生み出される。
また、リサイクル可能な廃棄物の分別が行われていないことも問題である。例えば、ホーチミン市在住の58歳主婦は、電池など有害廃棄物を通常のゴミと一緒に捨てている現状を述べており、リサイクルの習慣がまだ根付いていないことを示している。
一方、ハノイ市在住の35歳女性は、プラスチック袋の使用を減らし、再利用可能なバッグや容器を使うようになったと語る。この女性のように、自発的に生活習慣を見直すことが重要であるが、多くの人々はまだ環境保護に対する意識が低い。
また、専門家たちは、政府の役割が重要であり、罰則や啓発活動の強化が必要であると指摘する。ホーチミン市静脈学会の会長であるグエン・ホアイ・ナム氏によると、環境管理の強化が市民の意識向上につながる。具体的には、街中にゴミ箱を設置し、不法投棄に対する罰則を厳しくすることが提案されている。
さらに、大気汚染が健康に与える影響も深刻である。特に呼吸器系の疾患が増加しており、子供から大人まで幅広い年齢層でリスクが高まっている。
ホーチミン市の第1ニードン病院の医師によると、大気汚染が喘息や気管支炎の発症リスクを高める。例えば、ホーチミン市では子供の喘息発症率が29%に達しており、これは他の都市に比べて非常に高い数値である。
健康を守るためには、個々が環境に配慮した生活を実践することが必要である。例えば、清潔な燃料の使用や交通信号でのエンジン停止、大気汚染の多い地域でのマスク着用などが推奨されている。
保健省環境衛生管理局も、大気汚染が深刻な場合、屋外での活動を控えるよう注意喚起している。環境保護と健康維持のために、市民一人一人の自覚と行動が不可欠である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。