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日本からのホタテ輸入が急増、前年比で価格が半減
<写真:vnbusiness.vn>
日本産の高級特産品がベトナムに大量に輸入され、価格が半減している。特に日本産ホタテの輸入が急増しており、その価格は1kgあたり15万~60万ドン(約879~3516円)で、2023年と比較して約半分まで低下した。
ベトナム水産加工輸出協会(VASEP)の最新情報によると、2024年上半期には日本からベトナムへの冷凍ホタテの輸出が急増している。
日本財務省のデータによれば、2024年上半期の冷凍ホタテの輸出価格は1kgあたり239円で、底値である3月の155円から大幅に上昇した。
特筆すべきは、上半期に日本はベトナムに1万3075トンの殻付きホタテを輸出しており、前年同期比で2078%という驚異的な増加を記録している。6月には過去最高の5256トンが輸入され、前年同月比で1110%増加した。
この背景には、日本がホタテの輸出市場を多様化しようとしている動きがある。かつては中国が主要な輸出先であり、毎年約9万5000トンのホタテが中国に輸出されていたが、福島原発からの排水問題により中国が日本からの水産物輸入を禁止したことで、日本は新たな市場を模索する必要に迫られている。
ベトナムでホタテは「通好み」の料理として親しまれており、近年ではその価格が下がり、より身近な存在となっている。
ホーチミン市の大手シーフードチェーンのCEOによれば、以前はホタテを取り扱う企業が限られていたが、現在では多くの企業が参入し、価格競争が激化しているという。
これに加え、冷凍品だけではなく生きたホタテの輸入も始まり、品質の高さから販売量は年初と比較して3倍に増加している。
ベトナムは消費市場としてだけではなく、日本への再輸出を目的とした加工拠点としても注目されており、ベトナムの工場で加工された北海道産ホタテが再び日本に輸出され、レストランや小売業者に供給されているという。
ベトナム税関総局の統計によると、2024年上半期における日本からの水産物輸入額は1億150万ドル(約169億2685万円)に達しており、ホタテ、サーモン、タコ、ニシンなどが含まれている。
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