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大規模な新生児の人身売買組織、32の省で摘発
<写真:thanhnien.vn>
ホーチミン市公安局は国内32の省・市にわたる大規模な新生児売買組織を摘発し、多くの無実の子供たちを救出した。
摘発された組織は養子縁組の名目で新生児を売買するという巧妙な手口を用いていた。
捜査の端緒は、ホーチミン市公安局が市民からの情報提供とオンライン上の不審な活動の監視を通じて得たものである。
これを受けて、公安局は即座に特別捜査班を編成し、全国規模での捜査に乗り出した。捜査の結果、広範な犯罪組織が浮かび上がり、現在までに16人の容疑者が逮捕されている。
主犯格の1人であるグエン・ティ・アイン・ダオ容疑者(36)は、虚偽の理由で新生児を引き取った後、ホーチミン市内の夫婦に転売して不正な利益を得ていた。
ダオ容疑者は3日齢の男児をホテルに隠していたところを現行犯で逮捕された。
さらに捜査を進めた結果、ドンナイ省、ハノイ市、ハイズオン省などに拠点を置く複数の容疑者が、組織に関与していることが判明した。
容疑者グループはSNS上の秘密グループを通じて、新生児を売買するネットワークを構築していた。
そこでは経済的に困窮している母親たちから新生児を1000万~2300万ドン(約5万8213~13万3790円)で購入し、その後3500万~7500万ドン(約20万3750〜43万6600円)で転売していたという。
組織は売買された新生児の身元を隠蔽するために、偽造された出生証明書を使用しており、偽造書類はドンナイ省ビエンホア市に拠点を置く別の犯罪グループから提供されていた。
ホーチミン市公安局は犯罪グループの拠点を急襲し、偽造された出生証明書やその他の公式文書を多数押収した。
さらに捜査を進めた結果、全国で84件の新生児売買が疑われる事例が浮上したため、捜査チームは迅速に行動を起こし、事例に関連する子供たちを救出したという。
ホーチミン市公安局のファム・ディン・ゴック大佐は、今回の捜査によって人身売買組織の巧妙な手口が浮き彫りになったとして、特に法の不備を悪用して刑の執行を逃れようとする手口への対策が重要であると強調した。
また、捜査に協力したチャン・ティエン・クアン上級中佐も、市民に対して養子縁組の手続きを適法に行うように呼びかけ、不正な取引に巻き込まれないように警告している。
現在もホーチミン市公安局は組織の全容解明に向けた捜査を継続しており、法に基づいた厳正な処罰を行う方針である。
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