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台風ヤギによる甚大な被害、全国で死者が55人へ
<写真:dangcongsan.vn>
ベトナム農業農村開発省傘下の堤防管理・防災局の報告によると、9日11時30分時点で台風ヤギがもたらした被害によって55人の死亡が確認された。
クアンニン省で6人、ハイフォン市で2人、ハイズオン省で1人、ハノイ市で1人、ホアビン省で4人、イエンバイ省で3人、ランソン省で2人、ラオカイ省で15人、カオバン省で21人が死亡した。
また、バクザン省で1人、トゥエンクアン省で2人、ハザン省で1人が行方不明となっている。
物的被害としては、クアンニン省において25隻の船舶が沈没し、多くの電柱や通信設備が倒壊した。
また、クアンニン省、ハイフォン市、タイビン省、ハイズオン省、ハノイ市などでは大規模な停電が発生し、通信が途絶えるなど広範囲にわたる影響が見られた。
さらに、8017戸の住宅が損壊し、多くの店舗、学校、公共施設の屋根が飛ばされた。広告看板や街路樹も多くが倒壊した。
農業被害も深刻であり、約11万haの稲作地および1万1746haの作物が浸水し、6902haの果樹が損壊している。
水産業では、主にクアンニン省において1100以上の養殖用ケージが破損し、流失した。
堤防管理・防災局は、台風対策の実施において一定の成果があったが、被害が甚大であったことを指摘している。
台風の勢力が非常に強く、長時間にわたり強風が続いたため、財産への被害が大きかったという。
また、一部の船舶の所有者や乗組員が政府や関係機関の指示に従わず、避難を怠ったため、行方不明者が出たことも原因の1つである。
さらに、地方自治体が樹木の剪定や建物の補強を怠ったことも、多くの倒壊や損壊を招いた要因とされる。
防災局は被害地域に対し、引き続き政府の指示に従い、救援活動や被災者支援を徹底するように求めており、被災地域の早期復旧と生活の安定を図るため、全力で対策を講じる方針である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。