おすすめのプロモーション
ハイネケン・ベトナムが不調、大幅な利益減に直面

<写真:tuoitre.vn>
公営企業の2024年上半期の財務報告が発表され、ハイネケン・ベトナムの利益が引き続き減少していることが明らかになった。
サイゴン商業公社(サトラ)の半期連結財務報告によると、同社の2024年上半期の売上高は4兆6510億ドン(約275億4032万円)で、前年同期比で7%の減少であった。
しかし、税後利益は56%減の7920億ドン(約46億8912万円)となっている。この急激な利益減少の主因は、合弁会社や関連会社からの収益が大幅に減少したことによる。
2024年上半期にサトラの合弁・関連会社からの利益は1兆4700億ドン(約87億2400万円)で、前年同期比で28%減となる約5900億ドン(約34億9280万円)の減少が見られた。
詳細な内訳は報告書に記載されていないが、過去数年にわたりサトラはハイネケン・ベトナムからの多大な利益を計上してきた。
サトラはハイネケン・ベトナムの製造部門と流通部門であるハイネケン・ベトナム・ブルワリーとハイネケン・ベトナム・ビール・アンド・ビバレッジのそれぞれ40%の株式を保有している。
2023年の報告によると、ハイネケン・ベトナム・ビール・アンド・ビバレッジからは1兆800億ドン(約63億9360万円)、ハイネケン・ベトナム・ブルワリーからは2兆9200億ドン(約172億9360万円)の配当金がサトラに支払われた。
サトラの2022年の合弁事業部門からの利益は5兆220億ドン(約297億7446円)に達していたが、2023年には2兆7330億ドン(約162億2442万円)に減少しており、この傾向は前年から続くものである。
ハイネケン・ベトナムの利益減少は、2023年にクアンナム工場の一時停止が発表されるなど、経済全体の低迷や消費者需要の減少が影響している。
特にパンデミック以降、ベトナム経済は成長の鈍化に直面し、消費者の購買力が低下した状態である。
また、2020年に施行された飲酒運転規制も消費者の行動変容を促し、ビール市場全体が長期的に売上減少に直面している。
ビール業界は全体として同様に厳しい状況にあり、ハノイビールで知られるHabecoの2024年上半期の純利益は前年同期比18%減の1510億ドン(約8億9694万円)に減少した。
また、サイゴン・ウエスタン・ビール(WSB)の税後利益も同じく18%減少し、420億ドン(約2億4948万円)であった。
各社とも経済的困難とアルコール規制強化が業績低迷の原因であると指摘している。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。