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東南アジア6カ国共通ビザ構想、実現に大きな期待

2024年10月18日(本日)07時00分 公開
東南アジア6カ国共通ビザ構想、実現に大きな期待

<写真:vntravel.org.vn>

 

東南アジアではタイの提案によってベトナムとラオス、カンボジア、マレーシア、ミャンマーを含む6カ国の共通ビザ構想が進行中であり、各国の観光業界にとって大きな発展機会となる可能性がある。

 

同構想はASEAN首脳会議におけるファム・ミン・チン首相とタイのペートンタン・シナワット首相の会談で議題となり、観光を含む幅広い分野での協力拡大が確認された。

 

タイが4月に提案した同構想は6カ国間での観光客誘致を目的としており、域内旅行の利便性を高めることが期待されている。

 

観光業界関係者からの期待も高まっており、ベトナムの旅行会社関係者は、観光業が2019年の水準には戻っていないとして、各国が協力して再建を進めるべき時期であると指摘した。

 

東南アジアでは中国からの観光客の回復が遅れていることが観光業界全体に影響を及ぼしており、中国のゴールデンウィークにベトナムを訪れた中国人観光客はパンデミック前の10%程度で、ガイドなどの観光業従事者も仕事が激減している。

 

また、ベトナムの旅行会社によると、外国人観光客はベトナムだけではなく近隣諸国も訪問したいという需要が高い。

 

観光客がベトナムを訪れた後に、カンボジアやラオスへの旅行を追加するケースが一般的であるが、共通ビザが導入されれば旅行手続きが簡便化され、滞在期間が延びる可能性がある。

 

さらに、カンボジアやラオスといった国々に比べて、ベトナムの空港インフラが整備されているため、観光客はベトナムを起点として周辺国を訪問し、再びベトナムに戻ってから出国するという形で旅行することが可能となる。

 

一方で、同構想の実現には各国の観光業界の協力が不可欠であり、統一されたサービス基準やツアー運営の円滑化が求められる。

 

大越国際旅行社のホアン・テ・ハウ氏によると、共通ビザによって観光客の移動がさらに容易になれば、特に東南アジア間でのツアーの需要が高まる可能性が高い。

 

タイやマレーシアといった観光大国は積極的にプロモーションを行っており、これはベトナムやラオス、カンボジアにとって大きな恩恵となる。

 

2023年にはマレーシアが東南アジアで最も多くの観光客を迎え入れており、タイ、シンガポール、ベトナムがそれに続いている。

 

欧州のシェンゲンビザと同様に、6カ国共通ビザは観光客が複数国を自由に訪れることを可能にする制度として注目されており、東南アジア全体の観光産業に大きな影響を与えるとみられる。

 

しかしながら、各国の入国管理制度の違いが足枷となる可能性が指摘されており、現実化には多くの課題が残っている。

 

ベトナムの観光業界は新たな制度による競争の激化を見越して準備を進める必要があり、観光インフラやサービスの向上が求められている。

 

 

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※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。


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