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低排出ゾーンの交通制限、25年からホアンキエムで実施か
<写真:danviet.vn>
ハノイ市はホアンキエム湖や旧市街地を含むホアンキエム区において、汚染物質を排出する交通機関の制限を試行する計画を発表した。
この取り組みはハノイ市の2025年から2030年の「低排出ゾーン(LEZ)」導入に関する提案の一部であり、環境汚染の軽減と空気質の改善を目指している。
具体的にはホアンキエム区内のホアンキエム湖周辺と旧市街地を中心に、約145haの区域で低排出ゾーンを設置し、試行的に交通規制を行う。
試行後の効果を評価し、その結果をもとに他の区にも同様の取り組みを拡大する予定である。
これにより、特に排出量の多いディーゼルトラックの進入を禁止し、排出基準を満たす車両の通行を優先することが検討されている。
また、公共交通機関の利用率を高めるため、同地域での公共交通の比率を45~50%に設定し、電動バス100台の導入も計画されている。
さらに、低排出ゾーン内で活動する個人や企業には、12か月間の猶予期間を設け、排出基準を満たした車両への移行を支援する。
ハノイ市は2031年以降に全区で低排出ゾーンの導入を促進し、2036年からは空気汚染の深刻な地域において、必須の投資と施策実行を求める方針である。
この施策により、交通機関の汚染物質排出を抑制し、住民の健康を守るとともに、都市環境の質を向上させることを目指している。
しかし、環境省はバイクやオートバイに対する排出基準が未だ整備されていない点や、車両の排出ガス検査インフラが整っていない点を課題として指摘しており、これらを解決するための準備が求められている。
ハノイ市では4月末時点で約800万台の車両が登録されており、そのうち1100万台以上が自動車で、6900万台を超えるオートバイがある。
これらの車両の多くは10年以上使用されており、排出ガスの管理が不十分な場合、汚染物質の排出量が増加する可能性が高い。
この新しい政策は2024年12月のハノイ市人民議会で正式に採択され、2025年1月1日から実施される予定である。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。