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25年のベトナム輸出、24年と同様の成長は困難
<写真:baodautu.vn>
ベトナムの2024年の輸出は堅調に推移し、1〜10月の輸出収益は前年比14.9%増の約3355億9000万ドル(約51兆3589億3360万円)に達している。
年末までには総額3900〜4000億ドル(約59兆6856億0000万〜61兆2160万円)に達する見通しである。しかし、2025年には成長を取り巻くリスクが増大し、2024年と同様の成長率を維持するのは難しいと予測されている。
アジア開発銀行(ADB)のベトナム経済専門家であるグエン・バ・フン氏によれば、2024年の輸出成長はFDIと低基調からの回復が後押ししたが、2025年は厳しい見通しが続くという。
特に米国が輸入規制を強化する可能性や、各国の金利引き下げに伴う需要減退が輸出に影響を与える可能性が高い。
また、ウクライナや中東での軍事紛争が物流コストの上昇を招き、貿易契約の延期やキャンセルリスクをもたらす要因となっている。
これらは、特に輸出比率が高いベトナムにとって深刻な影響を及ぼす恐れがある。
2025年の成長を支える基盤として、米国、EU、中国、ASEANなどの主要市場との連携が求められる。
特に中国はベトナムの最大の輸入市場であり、2024年1〜9月には前年比22%増の約1500億ドル(約22兆9560万円)の貿易規模を記録している。
こうした市場への依存を活かしながら、輸出業者は輸入基準に適応し、安定的な成長を目指す必要がある。
さらに、2024年10月末にUAEとの包括経済連携協定(CEPA)が締結され、UAEが即時関税撤廃を約束したことにより、中東市場へのアクセスが拡大する見通しである。
この協定は、農産物など輸出有望分野にとって大きなチャンスとなる。
ベトナム政府は国内およびFDI企業の活動を支援するため、ビジネス環境のさらなる改善が求められている。
世界銀行の報告によれば、2024年のビジネス環境ランキングでベトナムは190か国中70位に上昇したが、企業活動を促進するためには、さらなる制度改革が必要とされている。
2025年の輸出においては、多様な市場戦略とインフラ整備がカギとなる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。