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ベトナムへの国際観光客、30%がカインホア省を訪問
<写真:tuoitre-vn>
ベトナム南部の観光拠点であるカインホア省が、2024年の国際観光客数で約30%のシェアを占め、国内の主要観光地としてその存在感を増している。
同省は年初から9月までに約360万人の国際観光客を迎え入れ、全体の目標を早々に20%超過した。
特に同省のカムラン空港では国際線が1日32〜34便発着し、アジア路線発展においてトップ5の空港に名を連ねるまでに成長している。
カインホア省観光局は11日、開催した企業との対話の場で、観光業界が抱える課題や取り組みについて協議した。
現地のホテル業界からは国内旅行の航空運賃が海外旅行より高額であることや、外国人観光客向けの入国手続きに依然として障壁があるといった懸念が示された。
観光局のグエン・ティ・レー・タイン局長は、航空各社との協力を通じた運賃の引き下げと旅行需要の喚起を目指す計画を説明し、日本、オーストラリア、インドなどからカインホア省への新規直行便の開設に関する取り組みを進めていることを明らかにした。
また、ベトナム政府に対しても、観光ビザの拡充や対象国の拡大、ビザ免除期間の延長など、政策的支援を継続的に提言していく考えを示している。
カインホア省ではホテル予約詐欺など観光客に対する詐欺被害も問題視されており、ニャチャン市にあるハバナホテルでは、偽のSNSアカウントによる予約詐欺が発生していることが報告された。
この問題を受け、観光局は地元警察や情報通信局、ニャチャン市当局と連携して被害対策を強化するとともに、業界全体に対する警戒を促す文書を発行した。
タイン局長は「観光業のみならず、あらゆる業界で同様の問題が増加しているため、関係機関と協力し、引き続き根本的な解決に向けた取り組みを進めていく」と述べている。
カインホア省の観光業は2024年の年間目標として900万人の観光客誘致を掲げており、同省の成長が続くことで、国内外の観光市場における存在感は今後も増すと見込まれる。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。