おすすめのプロモーション
ベトナム航空CAの麻薬密輸事件、現時点で1132人を起訴
<写真:tuoitre-vn>
ホーチミン市警察はフランスからベトナムへの航空路を利用した麻薬密輸事件に関連し、これまでに約500の犯罪組織を摘発し、1132人を起訴したことを明らかにした。
密売に関与したとされる麻薬の取引総額は約28兆ドン(約1708億円)にのぼる。
2023年3月16日に明らかとなったこの麻薬密輸事件に対し、ホーチミン市警察は調査を拡大した。
ホーチミン市警察は11月14日、さらに146の犯罪組織を摘発し、630人の容疑者を起訴したことを発表している。
これに加え、行政処分や更生施設への送致を含む処分が201人に対して実施され、計323.5kgの麻薬、12丁の銃、3個の手榴弾、その他関連証拠品を押収された。
ホーチミン市警察は「中間の段階で終わらせず、全ルートと首謀者まで摘発する」との方針を掲げ、利用者や密輸の主犯を徹底的に取り締まっている。
その結果、麻薬の使用に関与したモデルや歌手、俳優、影響力のあるインフルエンサーなども摘発された。
具体的には、歌手のチー・ザンやモデルのアン・タイをはじめとする著名人が起訴され、さらに詳細な調査が進められている。
発端となった事件は2023年3月16日、タンソンニャット国際空港の税関が、157本の歯磨き粉チューブに隠された11kg以上の麻薬を発見した。
麻薬はフランスからベトナム航空の客室乗務員が搬送したもので、税関当局とホーチミン市警察は連携して捜査を進めた。
その後の調査で客室乗務員らは麻薬がチューブに隠されていることを知らず、依頼人から渡された「日用品」を搬送したとされ、証拠不十分で2023年3月22日に乗務員4人は釈放されていた。
警察はさらなる関係者の追跡調査を進めるとともに、密輸ルートの解明に注力する方針を示している。
ベトナム国内外にまたがる犯罪ネットワークを断ち切るべく、法的措置と取り締まりを強化していく見通しである。
※ポステオリジナルニュースは各ニュースソースを参考に編集・制作しています。